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順張りが絶望的になっている相場の現状

えーー。今月に入ってから更新をサボりにサボって誠に申し訳ありませんでした。4月のご質問箱に寄せられたご質問もまだ全部返せていないですが、できるだけ早く返答していきたいと思います。申し訳ありません🙇

久しぶりに妻の家族と会ったり遠出をしていたGW気分がいまだに抜けません。チャートから距離を置いて旅行したりして思ったのは、トレードを極める過程においてどれだけ若い年齢における自分の人生や経験を犠牲にしてきたかということを感じました。

てかシンプルにトレードのない生活ストレスフリーすぎて楽し〜って話なんですが、これからはトレードと生活のバランスをもっと真剣に考えなければいけないなと思ったGWでした。

実はですね、スマホでもチャートとかをちょこっと見ていたんですが、結局まだ5月に入ってからなんと1度もエントリーしておりません。そろそろ腕が鈍りそうでまずい・・・

てなことで5月に入ってからどんな動きをしているのかを過去チャートからも見ていたのですが、ここ数ヶ月強く思っていることを今日は記事にしたいと思います。

ズバリテーマは、

順張りでは勝てなくなる未来

ということでやっていきたいと思います。








出来高が増えるとどうなるのか


相場の変遷。それは力を失うという未来が全く見えません。それどころかずっと上り調子。

個人が簡単に相場の商品を買うことが難しい時代から2000年代に入りネット証券の台頭で個人が簡単に投資を始められるようになり、リーマンショッック後の高値更新で投資家が増え、その後のBTCの熱狂でまた投資家が増え。NISAのスタートでまた投資家が増え、コロナ狂乱相場でまた投資家が増え、SNSや新NISA普及の影響でも増え、とにかく拡大の流れが止まる未来は全く見えません。

特に今の若い世代を中心に成人している人、それに近い若者は投資について考える機会はここ数年で間違いなく増えているでしょう。メディアやSNSでも「投資をしていない人は時代遅れ!」や「NISAをやらないなんて損してる!」なんていうような投資をしていることを当たり前のように言い出す始末ですから、なおさらその流れには拍車がかかります。

安易な投資崇拝に対する僕の本心から書いた懸念は下記の記事でもとんでもない文量で書かせていただいたのでご興味ある方はぜひご覧いただければと思います。


今日はこの記事のような僕の投資論ではなく、もっと皆さんの技術・考え方に直結する部分を書きたいと思います。

上で書いたようにどんどんどんどん個人の投資家も増え、それは企業の投資部門でも同じことです。様々な企業が資産運用を行うようになってきています。

そういう過程を経ると色々な商品でまず起きるのが、

「出来高が増える」ということ。

出来高というとわかりにくかもしれませんがもっと簡単にいうと、取引額、相場に回るお金の量が増えるということです。

そもそも出来高の増減でどのような現象が起こるのかという話ですが、まず出来高が小さい、すなわち取引量が少ないと、ある取引が行われた後に反対売買が入りにくいので止まることなく価格が動きやすい傾向が当然出ます。つまり、

トレンドが出やすくなります。

逆に出来高が増えると売り買い両方向に多くの取引が混在することになるので、

値段が止まりやすく、トレンドが出にくくなります。

為替というのは我々のような投機目的で行われているポジションだけでなく、国際貿易を行うための為替取引、また米ドルで建てでしか買えない株や債券のために為替取引を経由することもあります。

なのでファンダメンタル的な上昇傾向、下降傾向は全く考慮しない取引は常に行われます。そして相場への参加者が増えれば増えるほど、どちらかに偏っていたものが平均化されて、常に緩やかな動きを見せるようになります。

EURUSD、USDJPYが一番わかりやすい例ですね。指標時の大量の一方向への投機ポジションや為替介入でもない限り、これらは毎日とても緩やかな動きをしています。トレンドが出にくく、チャート上では出たと思ってもボラは小さかったり。そういうことが起きます。

実際に世界の為替相場における出来高のランキングは以下のようになっています。


こちらは国際通貨研究所というところが出している研究結果です。
(ソース:https://www.iima.or.jp/docs/newsletter/2022/nl2022.27r.pdf

1位は当然米ドル。2位はユーロ。3位に日本円、4位に英ポンド。5位がオンショア人民元。6位に豪ドル(オージー)という感じになっております。割合で言うと2022年時点で、

米ドル:44.2%
ユーロ:15.3%
日本円:8.3%

以下、表のようになっております。

通貨高の割合

まあ米ドルえぐすぎワロたって話なんですが、この数値からもなぜEURUSDとUSDJPYのボラが小さくなるか、強いトレンドが出ないかがわかりますね。


先ほどと同じ表

これって通貨ごとの割合を見てもボラが出にくいことがわかるのですが、年を追うごとに出来高が増えています。2007年に2兆845億ドルだったのが6兆641億円まで増えていますが、倍率にして2.33倍。

じゃあこの間のインフレ、すなわちCPIの数値はどうなっているかと言うと、

CPIの数値

2007年ごろは200ほどだったのが、2022年に270ほどになっています。倍率は1.35倍。つまり単にインフレして額面がデカくなっているのではなく、実際に相場に入ってくる金が増えているんですね。出来高が明確に上がっているんです。

年を追うごとに出来高の上昇傾向があるということ、これはこれからも間違いなく進んでいくでしょう。しかも為替というのは相場の端っこに位置する銘柄ではなく、全ての銘柄の中心の橋渡し役になる商品です。先ほどドル建て商品のための経由の話をしましたが、他の商品が盛り上がることで為替も影響を受けます。









出来高が増えた相場で私たちができること

じゃあそんな出来高が増えた相場、上下両方へのエントリーが飛び交う相場でできる事、それは、

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隠さずすべてを公開。毎日のトレードにおいて感じたこと、共有したいことを記事にします。

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