幼少期のクリスマスの想い出
メリークリスマス。
宗教とかいろんなものをすっとばした都合の良い挨拶。
一体誰に向けて言っているのかわからなくなってくる。
大きくなってからの、クリスマスの思い出は、それなりに楽しいものも増えてきているけれど。
幼い頃のクリスマスは色々なものが混じった思い出がある。
わたしは、幼稚園の頃は、キリスト教系の幼稚園に通っていて、この時期になると毎年オペレッタやオーナメント作りだ、プレゼントづくりだ、なんだかんだと毎年忙しなくなって、それが祈りだなんだかんだと意味のあるものだと教わっていたので、クリスマスをありがたがって育ってきた。
ところが、幼稚園から出たあとに出会ったクリスマスの出来事といえば、
地区のクリスマス会だ。
同じ地区の子どもたちが公民館に押し込められて、
そんなに仲の良い子も居なかったわたしは普段余り食べる機会のなかったスナック菓子を食べることに心血を注いでいた。
周りの目なんか気にせずに食べていたわたしが悪いのはわかっていたけど、仲の良くもない上級生にそのことでたしなめられたりもしたものだ。
そのあとのその上級生が「お↑れ↓は良いことしたんだぜ」という顔をされるのもまだいい。
次に会ったときに、「あ、お菓子全部食べちゃうヤツだ」と思われたりもする。
その事もまだいい。
いや、うーん、どうだろう、
書いててもやもやしてきた。
ひとまず、ひとまず。。。
わたしがあの頃腑に落ちなかったのは、
プレゼント交換だった。
みんなが用意してきたプレゼントを、くじ引きだかなんだかで交換し合う儀式。
キャラクターもののノートとか、消しゴムとか、
えんぴつとか。
まぁだいたいそんなものだったと思うけど。
わたしはそれが不思議でならなかった。
プレゼントを買いに行くときは一緒についていって選んだりしていたけど、
母は「自分のものじゃないからね、みんながもらってうれしいものね、あと300円までだからね。」
わたしがプレゼントは自分で作ったり、祈りがとか余計な知識とこだわりがあるせいだとは思うけど。
自分が欲しくもなくて、なおかつ、誰のところに行っても当たり障りのないもの。
誰かのものといいながら、誰のものでもない贈り物。
そんなものを選ぶのに、何の意味があるのか。
そんなことをさせるのに、知らない子たちを呼び集めて何の意味があるのか。
地区の行事は花火大会や秋祭りやどんど焼きとか他にもあったけど、
幼い頃のわたしは、この事がずっと納得できずに、3年間を過ごして、4回目はとうとう気持ち悪くていかなかった。
そんな事が、その昔あったなぁ、と胃を痛くしながら思い出した。
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