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何度でも読み返したいnote1

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。 100作品たまったので、何度でも読み返したいnote2を作りました。
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#スキしてみて

拝啓 竹内 〜2007年5月1日にインドのアグラからバラナシの夜行列車に乗っていた22歳の竹内へ〜

拝啓 竹内。 突然だが、竹内に長い長い手紙を書くことにした。 13年分の思いだからいつか読んでほしい、竹内。 竹内との出会いは今から13年前の2007年4月30日から5月1日に日付が変わったくらいの深夜。 インドのアグラからバラナシに向かう夜行列車が3〜4時間遅れていて、お互いに待ちくたびれていた時に、 アグラカント駅のホームで出会ったと思う。 インドをしばらく放浪していた私の元に、 妹がGWに休みを取って日本から合流しタージマハルを見た日の夜だからそれは確かだ。 心細そう

人生の肩書を考える

ないないない、肩書ない。そう、わたしには、肩書がない。 課長!部長!社長!みたいな、THE プロフェッショナル 仕事の流儀みたいな、肩書は、もちろんないが、○○ちゃんのお母さん、○○さんの奥様、○○くんの彼女、みたいな、人生の肩書もない。もちろん、芸名だってない。 (愛亀のお母さんは、ノーカウント?え、なんで、四足歩行だから?) ちなみに、戸籍が抹消されない限り、○○家の娘さんで、あり続ける。(平安時代じゃないんだから、大丈夫) ただし、それは、生まれたときから、右頬

40.かすかに感じた淡い春

今日、クリスマスイブを迎え、いよいよ週末明けると年末ムードが色濃くなり、なんとなく忙しない、そわそわ焦ったような気持ちになる。毎年繰り返されることなのに、ちゃんと毎年そわそわする。特に小さい頃、新しい年を迎えることは、まったく新しい世界に飛び込むような、大晦日にはそんな壮大な気持ちになっていた。それを繰り返すうちに、大晦日も元日も、ついに日常の延長であることを実感しながら、それでも大人になった今、新しい年を迎えることというのは、なんとなく背筋が伸びるのだ。 先日、冬至を迎え

私と志村けん

今さらだけど、年末にやっていた『志村けんとドリフの大爆笑物語』を観た。 リアルタイムでは、途中で寝落ちしてしまって、最後まで観れなかったので、今日TVerで観た。 今日の23時59分までだったから、危なかった。 観て良かった。 いかりや長介、加藤茶、志村けんがそれぞれその人に見えるという、役者さんたちの凄さを感じた。 顔とか違うのに。 立ち振る舞い、姿勢、雰囲気、話し方、色々なところが似ている。 きちんと研究して、計算されてのことだと思うけど、まるで憑依されてるかのような

ゾウは自分の意思で虹をかける

「自分の意思で虹をかけるのって、人間とゾウだけなんだよ」 ある日、不意に話しかけられた内容は、妙にファンタジックだった。 彼は、言いながら黙々とゾウの絵を描いている。 「え、そうなの?クジラは?クジラも虹出すんじゃない?」 私は、思いついて、意地悪く否定する。 「クジラはさ、たまたま潮を吹いた時に虹がかかるんだ。でも、ゾウは、虹を出そうと思って水を撒くんだよ。それって、同じ虹でも、大分違う」 ゾウって虹がみえてるの? そう言うのはやめた。 彼の描く絵のゾウが、虹を作

「ファンファーレ、ください。ホットで」

お昼ご飯は豪快に、つけ麺を食べた。 連れが「つけ麺を食べたい」と言ったので「いいよ」と答えたものの、私はつけ麺をそんなに食べたことがなかったみたい。 カウンターに出された麺とスープが別々になっているものを目の前に「これ、どうやって食べるんですか」と聞いてしまった。麺をつけ汁につけて食べるらしい。なるほど、道理で。 つけ麺はコッテリでグッときた。美味しかった。本当はビールも頼みたかったけれど、早々にお腹がいっぱいになっていたので、頼まなくてよかったとも思った。はち切れんば