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何度でも読み返したいnote4

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。 こちらの4も記事が100本集まったので、5を作りました。
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#ありがとう

「今まで生きてきた中で一番幸せやな…」

タイトルは 昨年、私の中で大ヒットした夫の言葉。 聞いた時はちょっと大袈裟だな…って思ったけど、それが別のシーンで私に影響するとは… 昨年の暮れ そもそも帰省する予定ではなかった一番末の息子が急に帰って来ることになった。 社会人一年目の彼は遠く離れた場所で一人暮らしを満喫中。 盆と同じように正月もあっちでのんびり過ごすのだろうと思っていた。 年末年始のラッシュ時期を狙ってわざわざ帰省するのは面倒だ…と思っているに違いない。聞かなくてもわかる。 それが急に 暮れの押し迫っ

「あなた、誰ですか?」同僚が言った、あの日のこと。

そんなことを、痛いくらい・・いや、激痛のように感じたことがある。 新卒で採用された物流企業で、引越部門に配属され、3年目の半ばあたり。仕事にも慣れてきて、ちょっと難ありの上司の面倒を見て、すでに2年も繁忙期(3月から4月、新生活が始まる時期)を経験し、もうお腹いっぱいのころ、事件が起こった。 新築住宅での引越の作業中に、ひとりの作業員が2階のベランダから転落したのだ。引越はビルの窓拭きのような高所作業でもないし、危険作業でもないとされている、一般的な運搬作業である。 し

幸せでいてほしいんだ。

 「男女の友情って成立すると思う?」  なんて、あまりにも使い古された言葉、令和の世じゃ愚問だろう。友情が成立する人と、そうじゃない人と。同性と、異性と、どちらでもない人と、誰とでも、どんな形でも。友情には種類があるけど、細分化された先に決まった呼び方がない。だから、なのかは知らないけれど、”友達”の一言は便利なのにやたらと取り扱いが難しい。  愛の在り方も人の数だけあって、さらに言えば他人の愛が容易に可視化できる世の中で、気付いたら自分の愛情が一番見えてないように感じる。ど

優しさを渡せる人と受け取る人

カナダのウィニペグは、一番寒い時で気温がマイナス30℃になる。その気候とは裏腹に人が温かい。心はいつもポカポカするから私はこの街が好き。 カナダで優しい人たちと接するようになってから、優しさを「渡せる人」と「受け取る人」についてよく考える。 : 毎年10月の第2月曜日、カナダはサンクスギビング。私たち夫婦は、友人の両親の家に招待された。友人夫婦とその子供たち、友人の両親と私たちで食卓を囲む。 友人パパがじっくり焼いたビーフのブリスケットは、柔らかくてジューシーだった。