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何度でも読み返したいnote5

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。更新は終了しました(2024.6.10)。
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#わたしの旅行記

外国人の友達なんて一人もいなかった日本育ちの私がアメリカ滞在で体験できたこと

❏アメリカ暮らしも終盤へ 家族でアメリカ滞在を始めて2年弱。いよいよ来年明けに日本へ帰国することになった。ようやくこちらの環境にも慣れて英語でのコミュニケーションを楽しめるようになってきたところで最後はあっけない。もう頑張らなくていいんだなと思うと、ほっとする一方で少し寂しい気持ちの自分がいる。それでも日本へ帰ることのできる喜びは、それをも打ち消すくらいには大きくて。アメリカも楽しかったけれど、やっぱり日本は良い。 振り返ってみると、ものすごい勢いで色々な国の知り合いや

最後の晩餐は、願わくばウニ丼

どういういきさつだったのかはとんと思い出せないのだけれど、小学四年生の夏休みに祖母と二人で北海道旅行をした。 張り切った両親は、特別お小遣いとして一万円札を持たせてくれた。 当時月のお小遣いが400円で、お年玉だってほぼ千円、三千円ももらえたら超ラッキーだった私にとっては破格の棚ぼた。あまりの尊さに目がくらみそうで、宝箱として使っていた綺麗なお菓子の缶に大切にしまった。 この諭吉さえいれば、いつもは友だちからお土産をもらってばかりの自分が、ついにお土産をあげる側に回れる。

旅路【日記】

「ママ、綺麗だねえ」 駆け寄る子どもが指差す先には、光る雫。公園に舞うシャボン玉に、きらきらと虹が差す。秋晴れの空はあたたかく、落ち葉がひらひらと舞い落ちる。はしゃぐ子どもたち、笑い声、ゆれる草花。 美しい夢のような景色が、わたしの心を一瞬でさらう。わたしたちは日常の中で見逃してしまう、こんなどこにもない美しい瞬間を。世界のどこかで泣き声が溢れ、あなたの心は傷だらけ。でもね、でも。きっと、こんな風景をただ繋ぐことだけが、わたしたちにとって"生きる意味"なんだよ。きっと、き