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何度でも読み返したいnote5

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何度でも読み返したいnoteの備忘録です。更新は終了しました(2024.6.10)。
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#スキしてみて

しりとりが繋いでいくもの

昨日の夜、交差点で信号が赤から青に変わるのを待っていたら、遠くから手を繋いだ親子が歩いてきた。 真ん中を歩くのは3歳くらいの男の子で、右手をお母さんに、左手をお父さんに繋がれ、地面を少しだけ浮いたように歩いている。絵に描いたような親子だ。 親子はそのまま近づいてきて、横断歩道の手前で待っている私のすぐ後ろに来た。楽しそうな声が耳に飛び込んできた。 ス・タ・ン・プ! 男の子は「スタンプ」の「プ」に音符マークでもつけたように、語尾を跳ねながらそう言った。 スタンプ?何か

選ぶ、選ぶ、そして選ぶ。

「なぜ結婚したんですか?」 結婚4・5年目までよく聞かれた質問。   わたしは10年前に結婚をした。  男性と肩を並べるタイプの仕事をバリバリとしていたので、結婚をすると言った時に社内でもひどく驚かれた。  他部署の男性に伝えた時には、漫画の様に椅子から転がり落ちる様を(生まれて初めて)見れたほどで。 「そういうのしたくない人なんだと思ってた」とよく言われた。  だからか、それとも定形なのか、 「なぜ結婚したんですか?」の質問があの頃やたらと多かった。  当時は、一

06.17

最近ハマっていること。商談で隣町まで足を運ぶことが多くなり、その度にその街の好きなところを一つ持ち帰るようにしている。 それは何かを買って持ち帰るんじゃなくて、この街角いいな、ここいい匂いするなとか単純に頭の中で思ったことを持ち帰るようにしていて、それを一つ一つ集めていけばその街に住む誰よりもその街のことが詳しくなれるんじゃないかと思っている。 これが仕事の時間をせっかくだから楽しんじゃおうと1人で考えだした最近ハマっている小さな"遊び"だ。 そして今日。 街を歩いてい

そして、バトンは渡された

週末に購入したロース肉のパックが、本日消費期限を迎えていた。 「6月5日」という字面を見て、小学生の頃から付き合いのある友人の誕生日だったことを思い出した。 あの子がもう31か。 1ヶ月後には自分もその土俵に上がるというのに、しみじみと思った。 大型パックの肉を、少量ずつラップに包んで冷凍する手法は、社会人になってから行いはじめた。学生の時は毎日買い物に行けたし、それほど肉を食べていなかったからだ。 1つ塊を作ったところで、ラップがきれた。 そうだった。サランラップ