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便利なもので溢れる国は幸せか?

日本は便利なもので溢れ、便利な生活が当たり前になっていると感じます。

だけど、

この国で生活する人々が声を大にして「今、幸せでーす!!!」と言える人はどれほどいるんでしょうか?

〜コロナで失業しても夫は故郷で幸せな日々を満喫中〜

毎日、あまり深いこと考えずにただただ嫁と息子の帰りを故郷で待つ夫。

でも、

親戚や近所の人と会話したり、ご飯食べたり、魚釣りしたり、お金のかからない生活を楽しそうに賑やかに過ごしています。

※ベトナムではコロナ対策を成功させ、全国で200人余りの感染者、死亡者ゼロで終息しつつあります。

例えば、こんなワイルドな遊び兼食料調達をしています。

嫁と夫でテンションの温度差は激しいですが、本人たちはとても楽しそうでたわいのない日常に笑顔で溢れています!

〜電気、水道が普通に使えることは当たり前ではない〜

いつも私が生活をしているベトナムでは、電気、水道はよく使えなくなることがあります。

原因は様々ですが、突然止まる理由は例えばこんなことで起きます。

•雷や大雨

•電力会社による計画停電

•アパートやマンションなどの管理会社によるメンテナンス

•何かのメンテナンス中に業者がミスって故障

などなど…

都心から離れれば離れるほど、電気や水道が止まったりすることは頻繁です。

また、復旧するまでにも10分ほどのこともあれば、2〜3日続くこともあります。

特に電気が止まることは多く、電気が止まれば、

•お湯でない(シャワー浴びれない)

•IHコンロ使えない

•暗いからそもそも夕飯作れない

•エレベーター停まる

•冷蔵庫切れる

•スマホ充電できない

•電気ケトル使えない

•エアコン使えない

•wifi使えない

などなど、いつ復旧するかわからないので、止まった瞬間に全ての作業がストップします。

夜であれば全てを諦めて寝ることに専念。

昼間であれば、電気のあるところを求めてバイクの旅にでます。

どこまで走れば電気があるかなー?

電気のある区域に辿り着くと嬉しくなります。

お知らせもなく、頻繁に電気が止まるからこそ、水道水は飲めないからこそ、「ある」ということに幸せを感じることができます。

※水道はごく稀に止まります。

〜21時を過ぎたら食いっぱぐれる〜

日本は当たり前のように深夜でもコンビニが開いていたり、ファミレスに入れたりします。

ベトナムのハノイでは、ローカル店はほぼ20時〜21時頃に閉まります。

コンビニは22時〜23時頃までがほとんど。

そもそも夕飯にできるような物がまず無い。

21時半頃に急いで出かけてギリギリ入店出来るのが、日本人相手のお高めレストランの一部。

ローカルで済ませようと思っていた時には冷や汗レベルです。

1人あたりの予算50,000〜100,000VND(約250〜500円)が、300,000VND(1,500円)以上に膨れ上がるからです。

だけど、

ご飯処は早々に閉まる!!と思って行動すれば、さほど困ることはありません。

なぜなら、休日にダラダラしている時に限ってこうなる事が多く、平日の仕事は遅くとも19時には退社できるからです。

ほとんどの会社が夜遅くまで働かなければ、そもそも残業が発生しないので、ご飯処も夜遅くまで開けている必要が無いということでしょう。

外が遅くまで開いていなければ、皆が当たり前に帰宅し、早めに寝るのが日常です。

好きな時に好きなようにご飯を食べることができることはとても幸せです。

だけど、

無ければ無いなりの生活ができ、そもそもないから不便と思うことがないのです。

「ある」からこそ、なかった時に「なんでだよ!!」と怒りを覚えるだけなんです。

〜テレビがあるから時間がない〜

ベトナムではテレビ番組があまり普及していません。

スマートテレビはどの家にもありますが、どこの家でもかけているのは、だいたいyoutube 笑笑

時に子供がyoutube見て、時にはyoutubeではこうBGM、時にはyoutubeでカラオケ大会。

ただ、だいたい1日のほとんどでテレビの電源を切っています。

必要な時だけyoutubeが活躍しています。

日本ではありがたいことに沢山のテレビ番組があり、ドラマやバラエティ、ニュースなどで大半の時間を潰すことができます。

だけど、

テレビを1日につけている時間が長ければ長いほど同じ情報ばかりが頭にループして1日にできる行動時間や思考時間を止めてしまい、余計な不安ばかりが増えていき、自分の幸せな時間を減らしているように思えてきます。

〜電車って便利だけど、ストレス〜

電車があるから短い時間で遠くへ足を伸ばすことができて、仕事や遊び、用事などをどこにするのか様々な選択ができます。

だけど、

•通勤に1時間以上

•満員電車

都心であれば結構当たり前な日常。

通勤に1時間以上もかかるから、朝出る時間も早いし、帰る時間も遅い。

往復2時間以上も満員電車で結構息苦しい思いをする。

これって結構ストレスに感じました。

ほぼほぼ通勤•帰宅ラッシュに当たる勤務だったことがありませんでしたが…

ベトナムには一応列車はありますが、ベトナム人のほとんどが貨物列車のみだと思い込んでいるため、もちろん、通勤用は存在しません。

だから、ほとんどの人が職場の近くに住み、通勤時間はバイクで20分以内です。

少数、30分以上をかけて通勤する人がいますが、特定の人のみです。

バイクの渋滞と荒い運転にビビりますが、電車ほどのストレスを感じることはありません。

〜電化製品家具は神様〜

ベトナムでは一般家庭に洗濯機や電子レンジ、エアコンなどはまだまだ無いところが多いです。

※外国人用アパートにはあります。

洗濯機があるだけで、洗濯をしている間に他のことができる!

電子レンジがあれば、冷蔵庫や冷凍庫で余った食事を保存しておける!

エアコンがあれば家で快適な空間を維持できる!

日本で当たり前にあったものが無くなってしまった時、これほど便利でありがたい物だとは気づきませんでした。

〜程良い便利さが1番の幸せ〜

何もなさすぎるのも料理は毎度作らなければならないし、洗濯機がなかったら「洗濯だけでどんだけ時間かかるの!?」って未知の世界だし、洗濯後、素手で絞る布はいつ乾くのか…

電化製品の重要性を身にしみるベトナムです。

だけど、日本には当たり前にある生活の便利な物たちは、自分の時間を奪う要因となっていて、私にとっては無駄な苛立ちを生産するものとなっていました。

〜ないことが当たり前の世界を体感すると、便利すぎる日本に感謝できる〜

電気ついて当たり前、水道水が飲めて当たり前、いつでも外食できて、弁当買えて当たり前、テレビで1日過ごせることが当たり前、ディズニーとか旅行とか、何かのイベントとか水族館とか動物園とか映画とかが当たり前にあった生活。

「ある」ことが普通だから、「ない」ことに苛立ち、「できる」ことが当たり前だから「できない」ことに苛立つ。

これが「当たり前ではない」と理解したとき、「ありがたい」と幸せを感じます。

〜チャンスがあれば海外で生活してみてほしい〜

このご時世、すぐそこへお出かけすることさえ制限されてますが、いつかは落ち着くことだと思います。

この期間に出発の準備を進めておくのも良いかもしれません。

日本を出てみれば、どれほど幸せに満ちた世界であるか、どれほどストレスに縛られた世界かが見えてきます。





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