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起業家に合っている人、合っていない人の違い

皆さんの起業家に対するイメージや印象ってどういうものでしょうか?

野心の塊?社会貢献心が強い人?ギラギラしている人?
渋谷のコワーキングスペースで仕事してる?
六本木ヒルズとかにオフィスを構えてWebサービスを運営している人?

よくメディアで取り上げられているような起業家は、起業家の中でも特殊中の特殊な人種だと思っています。
(もしくは、メディア側で作られたストーリーで特殊っぽく作り上げられているか)

・社会にないものをなぜないのか?と問い続け、ないなら自分で作っちゃえ!
・お金持ちになりたいから稼げそうな事業をやり始めたら、意外と社会のためになるから、社会のためになる事業をもっとやろう!
・子どものころに体験したことを大人になってから形にしちゃった!

よく聞くストーリーなのですが、ぶっちゃけ起業家になりたい人全員が全員、こんなエピソードってないのです。。

そもそも、世の中の社長って全員が創業社長じゃないわけで、2代目社長とか引き継いだ社長というのもあるので、「起業家になりたい!」という人がいたら、そもそもその人が創業社長かどうかくらいは事前に見ておかないとズレてしまいます。

ここでいう起業家は「創業社長」のことで、一から会社を立ち上げて今の地位にいる社長のことです。
多くの社長は「起業家」ではなく、「企業家」であることが多いです。

「起業家」と「企業家」

色々な定義はあるのですが、あえてわかりやすくザックリと切り分けます。

「起業家」=0→1を生み出す、無から有を創り出す人
「企業家」=1→10、10→1000に大きくする、会社を一気に成長させる人

「起業家」に向いている人とは?

前者の「起業家」の特性で、これを読んでいる人で当てはまる人は、もしかしたら起業家の素質(するかどうかは別にして)を持っているかもしれません。

・みんながまだ知らない新製品を真っ先に買ったり試したりしたい
・最初は興味関心が強くて、トコトン触ってたけど、数か月触ったり、ある程度どんなものかを知ってしまったら急に興味がなくなる
(熱しやすく冷めやすいタイプ)
・興味関心の移り変わりが激しい
・言うことが朝令暮改
・忘れっぽい
などなど

全員が当てはまるわけではありませんが、高確率で当てはまっています。
周りからは変わり者とか変人とか言われているような人です。

あと馬力があって、どんなことがあっても乗り越えることができる人は、
「過去の人生の中で、強烈な原体験を持っている」
例えば、虐待されていた、母子家庭だった、障害を持っている(持っている家族がいる)、自己破産で一家離散した、ホームレス時期があったなど

そういった体験をしている方は、どんな苦難が訪れても、その原体験よりも苦しいことはないとか、その原体験を解消したいという想いが強いので、より一層起業家向きといえるでしょう。

「起業家」に向いていない人とは?

逆に起業家に向いていない人は、以下のようなタイプの人です。

・新しい製品・サービスは周囲の人などの反応を見て、自分に合うかどうかを見極めてから触りだす
・興味関心が強くない
・集中力が長く続き、トコトン何かに打ち込める
・RPGを攻略するうえで、攻略本などを見ながら進めていた
・何かを攻略するときには、とりあえず定石から手を付けていく
・マニュアルや手順書などがあると取り掛かりスピードが速い
などなど

一概には言い切れないのですが、起業家には向いていない可能性が高いです。
むしろ、起業家よりも企業家のほうが向いているとも言えます。

なので、起業家を目指していたけど、何故かモチベーションが維持できないとか、周りの起業家の人とキャラが合わないということがあれば、起業家ではなく企業家を目指すというのも一つの手です。
単純に、人種が違うと思えば、もはや仕方のないことです。

一度チャレンジしてみて、気づけたのはすごい収穫なので、そこから一気に企業家へとシフトすれば水を得た魚のように破竹の勢いで突き進むことがあるかもしれません。

これは、実際に学生時代に起業をしたり、新卒で入社した会社で200人以上のベンチャー・中小企業の社長のインタビューをしてきた実体験からくる感想・所感です。

これから起業しようとしている人は、身近な創業社長に
「なぜ、起業したのですか?」
「最終的に、いつぐらいにはどういう状態を目指しているんですか?」
と聞くだけでも自分のイメージを膨らませる1つの指標になると思います。

自分のため
身内の誰かのため
世の中のため
好きな人のため
不平不満を払拭させるため
お金のため

色んな社長には色んな理由がありますが、不純な理由だったとしても、その商品・サービスが世の中に必要とされているので、その商品・サービス・会社は存在し続けているわけです。

身近に聞ける人がいなくとも、ビジネス書などで疑似体験することができるのでぜひ様々な起業家の自叙伝を読んでみてください。

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