その肩の痛み、まさか心臓じゃないですよね!?


皆さん、こんにちは。

今日は「放散痛」についてお話しようと思います。

肩や顎などに原因不明の痛みがある時、
そしてそれが左側の時は少し注意が必要です。

もしかしたら、原因が心臓かもしれないから。

狭心症や心筋梗塞の症状として一般的なのは
胸が締め付けられるような痛みとか
みぞおちの焼けるような痛みです。
女性で言うと、生理痛のような痛みが胸で起こる、といったイメージです。

ところが実際は、「胃の痛み」「肩の痛み」「背中の痛み」「奥歯や顎の痛み」として症状が出ることがあるんです。(放散痛)


肩の痛みや奥歯の痛みでは
整形外科や歯医者さんに行ってしまいますよね。
まさか心臓を疑ったりはしないでしょう。

だからこそ、薬局で薬をもらう時に
薬剤師とよくお話をして下さい。

「左肩のあたりが痛いんだけど、特に異常は無いって言われたんだよね〜」
とか
「左の奥歯のあたりに何となく違和感があるんだけど、虫歯は無いって言われて。とりあえず痛み止めを出しておくって言われたのよ」
なんて話してくれると
薬剤師は平静を装いながらも内心ドキッとしているはずです。
患者さんの年齢や持病によっては
その時点で心臓の可能性もゼロではないことをお伝えしなければなりません。

あまり不安を煽るのもよくないのですが
ほんのちょっと頭の片隅に知識として入れておいて頂けると
いざという時に早期発見に繋がります。


胃が痛くて内科に行ったら心電図を取られた!と怒っている患者さん、
先生はヤブ医者なんかではありません。
儲け主義でもありません。
心臓に問題ないか、丁寧に確認してくださったんですよ。
(この説明、年に1回はしていました)

何か疑問を感じたらその場で何でも聞いちゃってくださいね。




では、また。