【詩】あの頃

淡々と過ぎていく 何とはない日常が 
不安です

真夏の陽射しのような 鮮烈な光はもう 
何処にもない
凍てつく冬の 突き刺さる寒さもない
ぬるく 日々 笑ったり怒ったり泣いたり 
取るに足らないあれこれの 積み重ね
それが幸せの証であることを 
私は知っている

でも あの胸を焦がすような 
息もできなくなるような痛みを 
何処かで求め続けている

欲張りでしょうか

この記事が参加している募集

#私の作品紹介

96,427件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?