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「労基」に行った話

人生で初めて労基に行ってきました。何事も経験、ですね。それほど悪いものではなかったので、会社や仕事で悩んでいる方はぜひ一度相談に行ってみることをおすすめします。


労働基準監督署

労働基準監督署は、厚生労働省の出先機関として、労働基準法や労働契約法、労働組合法などの労働関係に関する法令(以下、「労働基準法等」といいます)を守らない企業を取り締まるための機関です。
略称で「労基」「労基署」などと呼ばれ、全国で管轄する企業の監督や労災の手続きなどを行っています。

ベリーベスト法律事務所「労働基準監督署の弁護士コラム」

私は約1年前にとある企業に就職しましたが、この度退職を決意しました。辞める前に、これって実際どうなの?というグレーゾーンを確かめるべく、労基へ出向きました。

初めて足を踏み入れましたが、建物は市役所や合同庁舎のような雰囲気で、隣には入管の出張所が入っていたので、なんとなく親近感?を感じました。

中に入ると、受付の方が要件を聞きにいらっしゃいました。「◯◯で来ました」と一言で言うのは大変難しかったですが;一番相談したかったことを伝え、担当者を待ちました。この”要件”によって、それに詳しい方を担当につけてくれるようです。
担当の方がいらっしゃり、別室(すぐ隣の部屋)に通されました。

相談内容とその回答

あまり詳しく書いて名誉毀損とかプライバシー侵害とかになっても嫌なので;気になる方は下部の有料部分をお読みください。

疑問に感じていたことを相談すると、「それは法律違反だ/違反ではない」「ここに問い合わせたらいい」「このように考えたらいい」というようなことを教えてくれました。相談すべき場所や、私が現状でできること、またはしないほうがいいことなどもアドバイスしていただきました。

中立な立場で、事実をベースに、「労働者としての知恵」を授けてくれる、そんな印象を受けました。
職員さんは法律や労働問題のプロなので、話は早いですがその分ズバズバと捌かれます😅もう少し私の心情に寄り添って、労ってくれてもいいんじゃない?と感じた瞬間もありましたが、彼らにとってはそれが仕事。
私情を持ち込まず、あくまで事実ベースでものを見る態度は、信頼できると思ったし、ある意味好感が持てました。

職員さんとのお話の中で、最終的には「そんな会社とは早く縁を切った方がいい」という結論に至りました。明確な法律違反等があれば警告・指導などをすることはできるが、そのような会社はいずれまた同じことを繰り返す、というのが職員さんの意見です。
一度改善されても、1ヶ月改善されても、一人について改善されても、トップ(の考え方)が変わらなければ、問題は大なり小なりまた繰り返される。他の選択肢(就職先)があるなら、そちらに労力や熱意を向けた方がいいと言われ、ひどく納得して帰宅しました。

転職

これがきっかけというわけではありませんが、転職することにしました。

理由は、運営方針・価値観・死生観をはじめとする考え方の違いを許容することができなかったというネガティブな理由と、より専門的な知識を身につけて成長したいというポジティブな理由によるものです。
前者は、私が「雇われ」の身であるうちはきっと永遠に付きまとう課題でしょう。一刻も早く独立するために、自分自身をアップデートさせたいという後者の目標を達成させるため、今は頑張りたいと思います。

次の職場は動物病院です。無資格の私を採用してくれた病院に感謝して、一生懸命頑張ります。

国家資格化

つい先日、日本語教師の国家資格化に伴う「登録日本語教員」の試験が行われました。

実は動物看護師も、2022年に「愛玩動物看護師」として国家資格化したのです。今年10月に行われた試験が、国家資格になって三度目の試験でした。こちらは法律の施行から5年間が移行期間となっていて、現職の動物看護師がこの国家資格を得るためには、5年以上の実務経験と試験への合格が必要です。

私は今から働いたとしても実務経験は2年未満ですので、現職ルートには当てはまりません。移行期間を過ぎると、大学または専門学校を卒業しなければ国家資格の受験資格は得られません🥲
棚ぼたを期待していたので少し残念ではありますが、もとより「動物看護師になりたい!」わけではないので、あくまで自分のスキルアップのために努力します💪

労基のすすめ

労働基準監督署では、法律・労働問題のプロに無料で相談することができます。これってどうなの?どうしたらいいの?という疑問を抱えていて、会社に直接相談するのが憚られるようなときは、ぜひ一度足を運んでみてください。そんなに悪いところではありません。

もし労基に相談したことが会社にバレたらどうしよう…というような不安も不要です。労基の職員さんたちには守秘義務があるので、根掘り葉掘り聞かれることもなければ、話した内容を口外されることもありません。
私も、最後まで自分の名前・会社名は聞かれませんでした(最後に自ら名乗りました笑)。労働者として守られていると感じました。

その時すぐに解決につながらなかったとしても、情報提供をすること自体に意味があります。何件も通報が入っていれば、労基も指導や調べに入らざるを得ないでしょう。
そしてもしその会社で重大な事故や事件が起きた際には、それまでの通報や情報提供が重要な証拠・資料となる可能性があります。
すでに辞める決断をしていたとしても、同僚や会社の行末を少しでも案じる気持ちがあるのならば、相談してみてはいかがでしょうか。人生経験としても🙆‍♀️

具体的な相談内容

ここからは、私が労基職員さんに実際に相談(報告)した内容を記します。
どんな相談をしたのか気になる方、労働環境について同じように悩んでいる方、私の行先を応援してくれる方などがもしいらっしゃれば、お読みいただければ幸いです。
なお、この相談によって労基から何かしらの対応(勧告や指導)がなされたわけではありませんので、具体的な解決策などが知りたい方のご期待にはそえません。また、かなり個人的な内容と思われますので、以下の内容は他言無用でお願いします。

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