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岩手県のフリースクール「ぐるぐるの森」に行ってきました!

私は自分の肩書きを「教育✖️動物福祉で何かしたい人」としていますが、はて実際は何をしたいのか?実はまだはっきりとは見えていません。というか、色々な可能性がありすぎて、どれがベストか分からなかくなっている状態です。一人で考えていてもしょうがない!と思い、とにかく行動してみることにしました。


フリースクールという居場所

私の考える事業に、少なからず「教育」からのアプローチが絡むことを考えると、以前から何となく”フリースクール”の存在が気になっていました。しかしフリースクール自体が何なのか、よく分かっていませんでした。
調べてみると、岩手県にはなんと全国初✨の動物園内に設置されたフリースクールがあるではありませんか!これはひょっとして、教育✖️動物福祉のヒントが得られるのでは!?と思い、早速行ってみることに。

みんなのまなびば ぐるぐるの森

2024年4月から、盛岡市動物公園ZOOMO内での活動を開始したフリースクール「ぐるぐるの森」。
一時期ビジネスでは「ティール組織」という言葉が流行りましたが、ぐるぐるの森はその考え方を踏襲しており、「テールエッセンススクール」と名乗っています。”上下関係のない平等な立場で、それぞれの個性を活かし、セルフマネジメントしながらみんなで一つの目標を達成する組織”を目指しているそうです。ありのままの個人を尊重し、『自分を生きる。みんなで生きる』がテーマなんだそう。

さらにおもしろいと思ったのが、STEAM教育を採用しているところです。こちらのフリースクールは学校との連携も大切にしており、子どもたちの勉強時間をしっかり確保することで、学校を出席扱いとする取り組みが行われています。学習にはタブレット端末を使用し、小学1年生からすべての学年・教科・単元がいつでも学べるようになっています。その学習の一環として、STEAM教育&プログラミングスクールのSTEMONも導入されているのです。
STEAM 教育を取り入れている学校は一条校でもまだまだ少なく、そのような活動がしたければ塾で…というのが今の主流でしょう。ぐるぐるの森では、教科学習の延長としてSTEMONで創造力・表現力・論理的思考力・問題解決力を養うことができます。

動物園が学び場

柵の中に入って、触れ合うことができる山羊ゾーン

ぐるぐるの森は「動物園の中で活動している」そのワードがもう、ワクワクですよね。と言っても、特段動物と何か(動物介在活動等)しているわけではありません。なので”場所だけ”と言われればそうなんですが、それでも子どもたちがこのフリースクールに”行く”理由の一つになっていると思います。

ぐるぐるの森では、午前中はタブレット端末を使って学習を進め、午後は課外活動(子どもたちが各々好きなことをやる)というのがルーティーンのようです。午後に何をやるかはその子・その時次第で、動物を見に行く日もあれば、園内でシャボン玉をしたり川遊びを楽しんだり虫取りをしたり…。
「動物が」というよりは、「動物と自然が身近にある環境」が子どもたちにとってプラスになっているような気がしました。

初めて見学に伺った日は、代表の方がご不在でした(それでも行かせてくれと言ったのはこちらで、ご対応に感謝です🙏)。子どもたちの学習の様子を見させていただき、スタッフさんともお話しさせていただきました。利用しているお子さんは小学生ですが、この日は通信制高校に通っている高校生(ボランティア)の方も参加されていて、楽しそうにおしゃべりしている姿が印象的でした。
2回目にお邪魔した時は、ひょんなことから近くの浄水場へ見学に行くことになり、水道週間?だったこともあり施設見学に行きました。思いつきでその日することが決まる→即行動!のこの感じ、私は結構好きです。動物園に戻った後は、園内を散策しながら山羊のふれあいコーナーまで写真を撮りに行きました(お子さんのリクエスト)。

浄水場職員さんの説明を聞く私たち

子どもたちだけでなく、大人(スタッフ)自身が自分の興味関心に素直で、おもしろそう!これってどうなんだろう?と思ったことをとにかく「やってみる」姿勢が印象的でした。上下関係のないティール組織の考え方が現れているなと感じた瞬間でした。
この日の解散後は、代表の方とじっくりお話しをする時間をいただきました。あまり起業家の方と直接話したり、自分のアイディアを壁打ちするような機会はないので、とてもいい時間になりました。ありがとうございました🙏

Social Impact Accelerator

社会起業家育成・支援プログラム「TOHOKU Social Impact Accelerator(SIA)」というものがあります。「ぐるぐるの森」の代表の方はこちらのプログラムを修了され、東北ソーシャルイノベーションアクセラレータ2021に採択されたり、せんだいソーシャルイノベーションサミット2022にて共感賞を受賞されたりしています。今年度はこのSIAの伴走パートナーとして参加されるとのことで、ご紹介いただきました。
そして先日、そのSIAビジョンコースの説明会が行われ、私もオンラインで参加しました。ビジョンコースは、

何らかの社会課題を、ビジネスを通じて解決したいという強い想いと、アイディアをお持ちの方向けのプログラムです。

こういったアクセラレータプログラムに参加するメリットは、熱量の高い仲間と本気でぶつかり合えることです。田舎にいると尚更、個人事業主/フリーランスというだけで「すごい」と言われたり(それ以上でも以下でもない)、起業に対して否定的だったり、そうでなくても高め合える仲間が近くにいる環境はなかなかありません。そんな環境を変えたい!と考える人にとっては、こういったプログラムに参加する意義は大いにあります。
説明会に参加して、SIAはかなりしっかり設計されたプログラムだと感じました。確実に成長できるだろうなと思います。興味は大アリですが、今年は参加を見送ります(選考があるので、応募したからといって必ず参加できるものでもないですが)。今は正直、動物のことをもっと”勉強したい”という想いが強く、現状あれこれ手を出してしまっていることもあり、起業に向き合うタイミングは”今じゃない”という判断です。ただ興味はあるので、忘れないようにここに書き留めておきます。

今日のひとこと

独立や起業に関して足踏みしている方、沸々と煮詰まってしまっている方、行き詰まりを感じている方なんかは、とにかく何か行動を起こしてみることをお勧めします。リアルで誰かに会う、どこかに足を運んでみる、何かに参加する…
そこには人生を変える出会いがあるかもしれません。現状を変えたいなら、行動するしかない!

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