そろそろ見えてきた?ロシア・ウクライナ情勢の終焉
私は、外事・インテリジェンスに携わった者として2月に始まったロシアによるウクライナ侵攻以来メディアが放出するそれこそ「反吐」の出るような偽情報、偽善情報、ロシア学者と言われる人々が発する予測が悉く外れてきた情勢を呆れかえって見てきたし、最近では両国が発する心理戦や情報戦の真偽がつかめず徒労に終わるとみてオシント(OSINT)活動も控えてきたが、ここにきてようやく着地点というか停戦という終焉がみえてきたので、すこし発信することにしました。
1 いつ終わりそうか?
先般共同声明を採択して終了した、上海協力機構。今回の目玉はやはり何といってもイランの参加とインドのモディ首相によるプーチン大統領への停戦進言情報のリークではないでしょうか?
とりわけ、象徴的だったのは報道ベースでみる限り
ロシア・プーチン大統領が侵攻継続を逡巡する姿を世界に向けて発信
したことだとみています。
中国とのバイ会談やインドのモディ首相との会談内容がリークを通じて「外圧」を利用して着地点を探っているものと分析しました。
ロシアが振り上げた拳を下ろすタイミングを探るには、今回の上海協力機構会議は絶好のチャンスと見たに違いないと私は見ています。
「イラン参加か?」というセンセーショナルな宣伝に世界中のメディアが注目する中で焦燥感を演じ、中国やインドの首脳とのバイ会談を通じてさも「停戦近し」を演ずるあたりは、さすがに元KGBの大物との印象を拭えません。
また、Twitterの記事なので出所は定かではありませんがトルコのオルドアン大統領がプーチン大統領を含む首脳が集まる酒席(バー)で主賓の位置に陣取りあたかもイニシャチブを発揮しているが如くの写真(合成でないことが前提ですが)を見る限り、「もう一つの和平仲介役」としてのトルコが強く印象付けられていました。
結論が遅くなりましたが、このテーマの結論は
遅くとも10月末
と私は見ています。
2 もう一つの根拠
それは、ウクライナとロシアが発する情報線の中から見て取れる情報です。
最近大きく取り上げられているのはウズベキスタンで開催された上海協力機構の会議とほぼ同時期に世界中に向けて発信された
ウクライナ側が奪還したとされる東部地域の都市のニュース
です。このニュースは
ウクライナは一方的にやられっぱなしではない
ことを印象付けるには十分な意味があったと思われます。
上海協力機構でのプーチンの演技とウクライナ側による失地回復のニュース、これが意味するものは?
停戦合意近し
のメッセージだと私は受け取りました。
皆さんはどう思われますか?
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?