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有料職業紹介業者として職務経歴書のコンサルやってみた

私が住んでいる街では、今回で18回を迎える「まちゼミ」の真っ最中。
まちゼミは自分の街だけかと思ったら、9月に北海道・旭川市に行ったとき同じく「まちゼミ」やってたので、全国的にやってるんだなと納得。

今回は二回目の参加。
前回は、私の大好きで得意な英語の単語を並べて遊ぶ(競技する)

スクラブル(Scrabble)


 https://scrabble.hasbro.com/en-us

を選んだが、ごく少数のお子さん連れが来所しただけ。不人気につき今回は何をテーマにまちゼミにチャレンジしようかと考えていたところ、

職業紹介業の更新講習


で講師の先生が

皆さんのような職業紹介業者しかできないことのひとつとして「職務経歴書の書き方」があります


と仰っていたことを思い出し、
 「よし。今回のまちゼミはこれで行こう!」

「人事担当者に刺さる職務経歴書の書き方」

と銘打ちチラシに広告を出したところ、数名の受講希望者が申し込み。
 以下は、今回のまちゼミで最初にコンサルした方のコンテンツと気づきの点。

1 日本人はつつましやか、謙虚で奥ゆかしい

  みなさん、最初に今の職業を選び人事担当者に自分自身の経歴などを紹介し、売り込んだときにどのような様式と書き振りだったか?ご記憶にありますか?

粗粗9割の方々がJISの履歴書


を活用して、中学校高校大学などの学歴から順番に時系列で記入してその後職歴も同様に時系列で丁寧に箇条書きして、趣味や特技、志望動機の順に簡潔かつ丁寧に埋められたことでしょう。

 しかし、このJIS方式の履歴書が如何に無味乾燥かという反省点を踏まえて今のハローワークでは一応「欧米式」と思しき

職務経歴書

の書き方を指導していることが、今回の受講者からの情報でよくわかりました。

 そして、その指導方法はこれまでのJIS方式履歴書と様式こそ違えども内容は

謙虚に、つつましやかに、採用者に媚びる


 内容で、求職者がいくら

もう少し自分自身を売り込む文句を入れたい 

と懇願しても一切耳を貸さず、ひたすらマニュアル通りの書き振りとコンテンツに拘泥し、それを求職者に押し付けるような凡そ相談を受ける者として受け入れがたい頑固な態度であったことを私のまちゼミに来られた方が切々と吐露されていました。

 日本人はつつましやかで、謙虚かつ奥ゆかしいのは結構ですが時代の流れと言いますか、世界のトレンドから見ればかかるアピール方法では到底自分自身を売込み、より良い職場にアップグレード(転職)できるはずはないなと確信しました。

2 欧米型のCV(職務経歴書)とは?

 私は、米国メリーランド州のボルチモアという古都に所在していたシップチャンドラーというニッチな企業の米国支店長つまり社長として米国人10人を管理し、収益向上を図るという立場にいたことから、常日頃から弊社に入社したいという求職者からの職務経歴書を一日数十通も目を通し、かつこれぞと思った人物との直接面談を数多く経験しました。

 そこで気づいたことは

米国人の書く職務経歴書が如何に合理的に書かれているか

そして、それは必ずしも実態どおりではないこと

 でした。
 「合理的に書かれている」とは、
 読み手である求人者の腑に落ちるような順序で、求職者のヒストリー(歴史)が簡潔かつ上手く表現されているかという意味です。
 なにか上質なエッセイを読んでいるがごときの読み応えのある、秀逸な文章もありました。
(これは、米国人が子供のころからエッセイを書かされ続けるので粗全ての人々に自然と身についた能力だと思われます)

 選ばれた単語を駆使して自らの経歴を短い文章で上手に表現する能力は到底日本人が真似のできないものだとも直感しました。

 もう一つの項目である、

必ずしも実態どおりではないこと


は、本人と面接してみて初めて分かることなので全ての求職者に通ずる共通点とは思えませんが、要は自分自身のことを表現する際に

膨らませている 或いは 盛っている

という意味です。
 CV(職務経歴書)を読んでいると、

よくもこんなに優秀な人材が弊社を受けれくれたものだ

 と感動半分で実際の面接に臨むと開始から数分で化けの皮が剥がれ


やっぱりね

 という落胆とも失望ともつかない気持ちに何度も捉われたことを思い出します。
 こうした作業を何度も繰り返していると最大公約数として、やはり

自分の職務経歴書を如何に良く見せるのかみんな腐心している

 と感じざるを得ないことに気づくのでした。

 ここまで読んでくださってありがとうございます。

 次号では、どんな職務経歴書の書き方が採用担当者の心に刺さるのか?
 ノウハウ編をお送りしますので乞うご期待。





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