「シン・ゴジラ」にみるコロナ対策とは?

 中等症以下の患者は自宅療養?もう一体何を言い出すのか。緊急事態宣言、酒類販売業者への時短営業要請、ワクチン接種問題などなど。確かに未曾有の危機に直面し未知の領域での対策を強いられているのは理解できますが、国(総理ほか閣僚の方々)や地方公共団体が繰り出す毎度毎度のマンネリ化したお馴染みの施策で本当にこの危機は乗り切れるのでしょうか?

1  新型コロナが試す世界の国々の危機管理能力

 2019年12月頃に端を発した「新型コロナ」への対策を日夜余儀なくされた世界の国々。暗中模索状態で、様々な試行錯誤を繰り返しながら少しずつ前に進んでいるように見えますが、世界でも最先端の対策を実施済みだと太鼓判を押していたはずの米国東海岸マサチューセッツ州の対策をもってしてもCOVIDー19の亜種の前には効果は薄かったとか、ドイツでは3回目のワクチン接種を始めるとかと最近のニュースが伝えていますね。

 暗中模索、試行錯誤というキーワードに共通して求められるのは危機対象能力と斬新な思考・発想ではないでしょうか?

2   映画「シン・ゴジラ」での斬新・独創的なアイデア

  皆さんは「シン・ゴジラ」という映画をご覧になったことがありますか?

  この映画では日本人いや、人類未曾有の危機という「ゴジラ」を人間の叡智を結集して人間の手でどのようにして倒すのかというテーマが描かれています。シン・ゴジラはある斬新かつ独創的なアイデアを基にした攻撃方法で、人間の手によって撃退されます。その「方法」をあみ出したのはエリート官僚やノーベル賞科学者でもない、全く普通の人々それも霞ヶ関や学会の「一匹狼」「鼻つまみ者」「奇人・変人」「オタク」だったという話です。

 この映画は、エンターテインメントとしても十分楽しめるものですが私が何よりも興味を持ち着目したのは政府の対応ぶりなどの危機に対処する場面もさることながら

  ◆ 平時ではあまり役に立たないどころか、組織の「お荷物」だった人々がそれぞれのアイデアや知識を持ち寄り議論しながら問題解決(この映画の場合「ゴジラ」を倒すという目標)していく姿

  ◆ 上記の人々が画期的なアイデアを生み出すまでに成した互いの議論や画期的な攻撃方法を思いつくまでのプロセス

でした。

3   新型コロナ対策ではどうか?

  現実と空想を同一視するわけではありませんが、現実問題として各中央官庁、地方行政庁に何がしかの理由や失敗を犯しイエローカードをつきつけられ或いは窓際族として悶々とした日々を送る人々が存在するのは厳然とした事実であり、その中には画期的な対策、施策を企画できる能力を有する人々がいる可能性は否定できません。

  新型コロナ対策ですが、もうここまできたらありきたりの一辺倒な施策から一旦離れて、とびきり斬新かつ科学的根拠のある独創的なアイデアや企画を出してくれそうな上記の人材までフル活用した全組織での対応を期待したいところですね。



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