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intermediateの苦悩

オーストラリアに来て1ヶ月が経過した。日本であれほど望んでいた、「現地に来れば言語能力は格段に上がる」思想は、早くも打ち砕かれた。さすがにこのままではまずいと思ったので、1か月過ごして英語力が上達した実感がない理由を考えて対策を練ろうと思った。

語学学校の初日、レベル別クラス分けのテストの結果はレベル4。intermediateとは中間、中級という意味で、ある程度話せて聞けて書けて〜という感じのレベルだ。まあ妥当だなと思った。
毎日の授業に真剣に望み、分からない単語は全て先生に聞くかグーグルの翻訳で調べ、例文やら熟語やらも調べて全部ノートに書いた。友達とも積極的に話すようにし、正しい言い回しがわからなくても喋ることを意識した。
結果、惨敗。
知識量は増えただろうが、自らの目標、「ネイティブのように喋る」には近づいている感触すらない。「まだ1か月しかいねーからじゃん!」と言ってくる誰かのために、効果的な意見を述べよう。

現地に来て数ヶ月で急成長しそれを実感できるのは、超初級、初級あたりの人間なんだと思う。初めはわからなかった先生の英語が聞き取れるようになったとか、拙い英語で相手に物事を理解してもらえるようになってきただとか。そういう人は実際に出来ることも増えているしわかることも増えて楽しいと思う。出来ている実感があるから。
日本で毎日英語を聞いて話す練習もしてきた自分は、先生の話す英語も最初から聞き取れたし、自分の意志を伝えることも出来た。もちろんカタコトだったり正しくない言い方だったりするが、コミュニケーションをとるには十分で、よく言う「伝わればいい」レベルを凌駕していた。
なので、そもそもスタートラインと目標が違っていた。聞けるし話せるので、それをより正確に、よりネイティブらしく、ただ会話するのではつまらなくて、冗談やジョーク、人を笑わせたり人の話で笑ったり。そういうことに深く憧れていたから、これを目標に、ここに勉強しに来た。

要するに、初めからでかい壁にぶち当たっていたわけで、成長スピードがとてつもなく遅い。これに気づいた瞬間とても焦った。これを脱却出来なければ、大して成長せず帰国するはめになると思った。
自分と同じレベルのクラスメイト、これらに合わせた速度の授業では、新しい単語と少しの文法を学ぶことが出来るのみで話せるようになっている感触はない。日本人が高校で習う文法をもう一度現地で学ぶ現状では、自分にとって新しい言い回しや言葉遣いを学べない。毎回9割かそれ以上取れるテストを見て不安になる。自分にはもっと間違うことが必要で、レベルの高いクラスに入ってギリギリ付いていくくらいじゃないと伸びないんじゃないかと恐れた。

3週間くらい経過したときに、これらの状況に耐えられなくなり先生に頼んで、レベルの上げられるクラスは全部上げてもらった。聞き取るのがやっとのリスニングや何を書いていいのかわからないライティング、わからない単語と沢山出会えるリーディング、これらが自分を安心させてくれた。学ぶ量と質を上げて、自分を成長させようとした。

加えて、語学学校の友達との会話は英語であるにも関わらず、英語の上達速度は限りなく遅いと感じた。自らの辞書にある単語を使って話すだけなら成長はないし、間違った表現をしても正してくれる人はいない。相手も間違っているかもしれないし、正しい発音とも言えない。
(もちろん、英語学習の効果だけをみて人と関わっているわけではないので、仲良くなりたいと思った人と仲良くして話したい人と話してますよ。)

結論、一番効果的なのは現地人と友達になることだなと思った。正しい英語を聞き、自分でも話しながら上達させるのが効率がよい気がする。あくまで語学学校を外に出るための準備段階と捉え、沢山の知識をストックし発音や文法、英語の話せる速度を準備した上で、オーストラリアでの友達づくりを頑張ろうと思う。
また英語を話せる友達が教えてくれたシャドーイングという方法、「自分が話せない速度の英語は聞き取れない」という意見より。脳の処理速度的な考え方かな。これは少し説得力があるので、せっかく先生の英語が聞き取れるのでそれでシャドーイングでもやってみようと思う。

全ては自分の目標のため。頑張れ自分〜

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