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2022年3月、VTuberまとめサイト観察記録

近頃のVの炎上沙汰を見ると心が落ちつかない。そんな中まとめサイトでは相変わらず煽り合い燃やし合い合戦の様子が見て取れる。

自分も以下のnoteでまとめサイトのことが気になり、今年の様子がいかがなものかと執筆することにした。

VTuberの炎上が頻繁に取りざたされる昨今、こういったまとめサイトの影響力は決して無視できない脅威なのではないだろうか。そのまとめサイト達に少しずつ触れてみよう。また、今回はVTuber以外も取り扱うまとめサイトは一旦除外する。

日刊バーチャル

大手企業Vから個人Vまで幅広く扱うまとめサイト。
5ちゃんねるのスレとTwitterのつぶやきを織り交ぜて紹介しており、小さ目な話題でも細かに拾われている印象。
しかし、大きく話題になった炎上系の話題もまとめられるため、その際はコメント欄および雑談掲示板は大いに荒れる。
また、ホロライブ関連の記事にしつこくアンチコメントを書き込む輩に目をつけられているらしく、管理人も対応に苦慮している様子。
コメント欄が荒れた記事、あるいは荒れることが想像できる記事のコメント欄は閉鎖され、まとめてプロバイダに報告されている。

ぶいちゅー部!@ホロライブまとめ

名前にある通りホロライブ専門といっても過言ではないまとめサイト。
ホロライブの配信予定を日ごとにまとめたり、コメント欄で実況するための記事が作成されたりする。
しかし、大きく炎上したホロライブ以外のVTuberの話題もごくたまに取り扱われ、その際はかなり厳しめなコメントも散見された。
こちらも荒れた記事のコメント欄は閉鎖される。

ここまでは比較的表のVTuber事情を知るサイトとして個人的にはおすすめするまとめサイトを挙げた。VTuberについて広く知りたい・意見交換がしたい場合、上記のどちらかをまず見てみるとよいだろう。

では「そうではない」まとめサイトとは何か。ここから先は人によっては拒否感を覚える内容も含めるため、注意されたし。

Vtuberまとめてみました

アンチ系記事を主に取り扱うまとめサイト。
主ににじさんじとホロライブの対立・炎上煽り記事が乱立され、上記に挙げたサイトよりも一日に更新される記事は多い。
また、個人Vや登録者1万人前後の企業Vの記事も多いが、基本的には下げる内容であり、コメント欄も記事に同調し叩く者や記事の内容を馬鹿にする者等殺伐としている。
一時期はにじさんじアンチが跋扈していたが、2月のるしあ騒動の際ホロライブアンチ側にボコボコにされたのか、以降立場は逆転している。
しかし、3月に入ってターン制炎上バトルが展開されたこともあり、にじさんじアンチの勢いが盛り返している気配も。

VTuberの巣窟

VTuberアンチまとめの中では代表的とも言えるサイト。
記事は午前6時から翌日1時半まできっかり30分ごとに(何らかの不具合がなければ)更新される。
このサイトの最も特徴的な点としては、各記事のコメント欄では記事に関するコメントではなく、全く関係ない煽り合いや実況が行われるという事である。各記事は平日の午前中でも100を超えるコメントがなされ、配信が多く行われる夕方から深夜にかけては30分間に300~600コメントを超える書き込みがあることも。もちろん記事の内容とは全く関係ない内容であり、現在行われている配信の同時接続者数や登録者数といった「数字」をもとにした激烈な煽り合いや叩き合いが観測される。数字をベースにしているためかホロライブを中心としてそれ以外のVTuber界隈を煽るコメントが散見されるが、決してホロライブファンと勘違いすることはないように。
また、何故かVTuber以外の話題で盛り上がることも多々ある。去年GAME STREAMER AWARDにて大賞を獲得し、最近では同時接続者数が40万人を超える結婚披露宴配信を行ったことでも有名な加藤純一氏や、3月に入って新規にチャンネルを開設したにもかかわらず、同時接続者数およびスーパーチャット金額でも異様なまでの盛り上がりを見せる配信者のみけねこ氏についてのコメントも見かける。

Vtuberまとめるよ~ん

上二つのアンチ系まとめサイトと比べるとコメント欄で叩き合いになることは少ないが、こちらもアンチスレが元のまとめサイト。
記事のコメントは0なことも多いが、主ににじさんじ関連のエロネタ系が多い印象。無論炎上に関する話題が上がり100コメントを超えることもあるが稀である。

にじホロVtuberまとめ速報

最近頭角を見せてきたと感じるアンチ系まとめサイト。
特徴は何といっても記事量の多さであり、にじさんじ・ホロライブ・ぶいすぽっ!の大手三社に加え、炎上したあるいは炎上しそうな話題を多くまとめる。また、話題になったVTuberやその箱の名前がヘッダーに掲げられ、明らかに火に油を注ぐために運用されていることがわかる。
粗製乱造感はあるが、50~100コメントを記録する記事も作られている。また、ほかのまとめサイトと内容が被ることが多い。

さいごに

上記のようなまとめサイトは表(配信やTwitterを追っかけてるだけの人)では話題に出すのも避けられるが、巣くっているアンチ連中の動きはもう無視できるレベルを超えてはいないか。

事実、VTuberの巣窟では日夜炎上に関する話題が扱われ、その度に「他の箱のVTuberも似たような事をしている!」「以前に問題を起こしたのは他のVTuberじゃないか!」と激しいやり取りが繰り返されている。

最後に、上記のようなまとめサイトには比較的加害性の低いものから非常に攻撃的な内容を含むものまで様々だが、そういったサイトに常駐し、煽り合いを繰り返す人間はどういった人間なのだろうか。にじさんじのファンか?それともホロライブか?はたまた他の勢力か?
自分としては「少なくともファンではなく、VTuber界隈そのものに救う癌」であると思う。いわゆるVTuber界隈は未だ発展途上の分野であり、それ以外の内容も扱うまとめサイトの大きさからしたらノミ程度の大きさであるかもしれない。しかし、世界初のバーチャルYoutuberであるキズナアイの誕生から小さいながらもある程度の成長を見せてきたVTuber界隈は、ある種のムラ社会的な側面を見せ始めていると感じる。
ここからさらに成長を遂げ、少しでも健全な発達へと向かうためには、まとめサイトとその住人について知ることは決して無意味とは言えないのではないだろうか。今後も注目していく所存である。
また、挙げたもの以外にも気になるもの等あれば是非コメントしてほしい。

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