見出し画像

ガラスペンが教えてくれた幸せ~五感で今を堪能する〜

今日は気持ちがどんよりしている。
天気がどんよりしているからか。いや、天気に左右されるくらいに疲れてしまっているのか。
こういう日はどのように過ごしたら良いのか・・・と少し考えてみた。

******

疲れているのなら、疲れを癒やすことに専念する。
では疲れを癒やすとは・・・?
長年、休むのが苦手で疲れていようが眠かろうがやりたくなかろうが自分を鞭でひっぱたきながら動き、ひっぱたきながら横になっていた(当然休めない)。
だから疲れの癒やし方がよく分からない。

リラックスをする。どうやって?
ストレッチやヨガをする、ティータイムを作る、音楽を聴く、、
どれをやっても、頭の中を空っぽにしようとしても、私の中の「口うるさい親」が許さない。あれをやれこれをしろと急き立てる。

もうどうにもならないときの最終手段は「不貞寝」。
とりあえずベッドに入ってスマホでもいじっていれば、「口うるさい親」も次第に諦めてくれる。
そういうときはかなり疲れているから、寝落ちができたりする。

・・・と、数ヶ月前まではこんな事態が頻発していた。
今は少しマシになった。

******

先月、書く瞑想といわれる「ジャーナリング」をしっかりやってみたくて、テンションを上げるために以前から気になっていたガラスペンを購入した。
(ジャーナリングとは、頭に浮かんだことをそのまま紙に書き出していくことでメンタルヘルスを高める方法。)
ガラスペンとともにこれを始めてから急速にメンタルが落ち着いてきた感じがある。

このガラスペンがとても綺麗で。
高価なものではないが、窓際で書いていると日光に照らされてキラキラして、インクを吸ったペン先の色にも見惚れてしまう。

書くためにわざわざ箱から取り出し、ペン置きを置いてインクも用意して。
インクのゴム栓を開けるのに手が汚れてしまうから、ティッシュをかぶせて開ける。
書くときにはインクにペン先をつけ、染みこませるために逆さにする。その、透明なペン先にインクの筋が入っていく様を眺める。
そして書き心地を確かめながら、書く。
インクが減ったらまた浸して、染みこむ様を眺める。

手間はかかるが、この一連の動作が心を豊かにしてくれている。
まさに「瞑想」「禅」という感じ。
これが楽しくてジャーナリングを続けられているところもあるので、このガラスペンと出会えて本当に良かった。

******

このガラスペンは、五感を使って味わうこと、今を感じて生きることを思い出させてくれた。
デジタル機器が発達して、パソコンやスマホを駆使し、いつでも見たい情報を見たいだけ取ることができる。
ただそれは「脳だけを使っている」感じがする。

どれだけ自然豊かな動画を見ても、実際に自然の中にいるときと同等の心地よさ、爽快感、癒やしは得られない。
日光の暖かさ、生い茂る木々や草の迫力、匂い、触ってみて感じるひんやりとした感触、自然との一体感、確かにそこに命があるという臨場感、、
そこに行って体感することに勝るものはない。

料理の動画を見たとして、野菜の丸み、冷たさ、ザラザラ、つるつるとした触り心地、切るときの感触、包丁の重み、調味料の匂い、コンロの炎の熱さ、作る手間、、
そして食べて味わうこと。
それは実際に作らないと分からない感覚。

疲れを癒やすとはそういうことだとやっと理解できそうだ。
頭で処理するばかりでは疲弊する。
今パソコンで文字を打っているが、キーボードの感触を一々確かめる。
家事をするにも「疲れるなー」という思いが強かったが、こうして五感で味わい尽くそうとすると楽しくなる。
楽しめないなら疲れてるからさっさと寝ろ。ということ。
あくまで私の場合の話。

******

冒頭に戻るが、こんなどんより気分の日は五感を駆使して今を実感するのが最善という結論。あとは考えを整理すること。
ガラスペンでジャーナリングをし、パソコンでポチポチと思いの丈を打ち込んで頭の中を整理しつつキーボードの感触に癒やされ。
書いているうちにやる気が出てきたので家事をして用事を進めて。
頭で考えすぎてしまう私にはこの過ごし方は合っている気がする。
結構充実した気持ち。

疲れを癒やすという話ではあったが、五感を使って今を堪能することは幸せにつながる。
日常の細かいことを丁寧に、きちんと感じることで一々心地よさを感じるのだから、一々幸せになれる。
今ここにいるという実感も湧く。

これを常にやれているわけではないから、そうやって全力で今を感じながら、自分の気持ちを否定せずに生きられるようにしていきたい。
私はここで生きてるぞー!って。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?