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2月12日。ボスの白缶

散歩の帰りに、ボスの白缶を買った。
白缶、と呼んで、わたしはボスのカフェオレを特別に愛している。

むかしよく、これを奢ってくれたひとがいた。
そのひとのとなりが妙に居心地よくて、ただただやさしい記憶だった。

あまやかされたい、
または許されたい、と祈るとき
または生きよう、と願うとき
わたしは、この白缶を買う。

この日の散歩は、深夜だった。
それも、30分以上かけて、じっくりと歩いた。
めずらしく、ガムも噛んでいた。
エマージェンシー。
脳内マップで、サントリーの自販機を検索した。

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