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2020_1206_繰り返す、愚者の物語

松永紋華
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ボタンを、
掛け違えないように、
何度も、そう思っているのに

間違える
間違えたそのことにも、気づけない

愚かなわたしは
誰にも、やさしくできないのかもしれない

いまはただ、
隣で笑ってくれる、あなたの笑顔だけを道しるべに
ひとつずつのボタンに、ふれて

わたしは、確かめてばっかりだ
正しさも、わからないままなのに



(答えがわかっているならば、きっとそうするのに)

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