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溶けないアイス

最近、LINEギフトにハマっている。

贈り物は、もともと好きなほうだと思う。
贈るのも、受け取るのも。

いままで、スターバックスのLINEギフトを受け取ってきただけのわたしだけれど、初めて贈ったきっかけは、母の日だった。

日頃から、母には軽い贈り物をしていたし、わざわざ母の日に何かしなくても…
いま、母に贈りたいものは思いつかないし、むりやり何か贈るのもなあ、なんて考えていたときに、LINEギフトの存在を思い出した。

まず、商品一覧を見たところで、わくわくした。
商品画像っていうのは、どうしてこう、心が踊ってしまうのだろうか。
それはもちろん「心躍るような画像や商品」が準備されているからだ、ということは理解しているけれど、律儀に感動してしまう。
これも、あれもいいじゃないか。

悩んだ結果、母にはハーゲンダッツのギフトを贈った。

母からよろこびのスタンプが届いて、「いいことをしたな」なんて自画自賛する。
友達からわたし宛てのLINEギフトが届いたのはその数分後で、「このあいだネイル買ってきてもらったのに支払いを忘れた」とのことで、300円のネイルが500円のスターバックスギフトに化けたところだった。

良いことってめぐるのね!
なんて、わたしは嬉しくなってしまった。

その後も、ときどきLINEギフトのページを覗いている。
好きなものから、知らないものまで、
普段見ないものも並んでいるところが、わたしの興味を刺激する。

このあいだは友達に、ピノを贈った。

頻繁に会う友達だし、わざわざLINEギフトじゃなくてもよかったけれど、写真を送ってくれたお礼と思って、贈ってみた。

あなたのとなりで食べるアイスもいいけれど、と思う。
あなたと同じ場所で息をして、言葉を交わせる幸福を、わたしはよくよく知っているけれど

いま、となりにいないあなたに、アイスを贈れる。

実際にお届けするのはアイス本体じゃなくて、引換券だっていうのはわかっているけれど、それでもいい。
遠くのあなたに、アイスを贈る。
冷たいアイスを、あなたは好きなときに受け取ればいい。

溶けないアイスをお届けします。

それはなんだか丁寧に包まれた、あたたかい幸福を届けているような気がしている。





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