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言葉のリレー

午前0時
を、少し過ぎたころ。
メールが届く。

思い立って、noteの予約投稿っていうのを始めてみた。
少し前にnoteプレミアムの会員になってからも、予約投稿の機能はうまく使えなかった。
もちろん、使い方がわからない、とかそういうことではなくて。
べつに、書いたり弾いたりしたら、すぐ投稿すればいいじゃん。って
ほんとうに、その通りなんだけど

書き溜めはしたくないとか、
わざわざ決めた時間に投稿することはない、とか
なんだか、言い訳染みた言葉ばっかり湧き上がって
なんとなく避けてしまっていた。

でもさ、べつにさ
書き溜めをするわけじゃなくて
べつになんの目的がなくても、毎日同じ時間に投稿するんじゃなくても
とりあえず「予約投稿」やってみたらいいじゃないか、って
「いま、準備や新しい課金をしなくてもできること」って、
興味があったら、飛び込んでみても悪くないよね。
言い訳をするっていうのは、無視できない存在だってことに、もう気づいてしまっている。

なんて思えたのは、身体が動かなくなっているからだ、と思うと笑ってしまうけれど。
もっと体力があって、勇敢なわたしだったら、違うことに挑戦していたかもしれないけれど
いまは、この部屋でできることを探していて、それも悪くないなって思ってる。
「予約投稿」なんて、ほんとうにささやかすぎるかもしれないけれど。

今晩弾いたピアノを、次の夜の0時にセットするのを繰り返している。
そうして毎日、メールが届く。

予約投稿していた記事が投稿されました。

それが妙に、うれしくて、びっくりしてしまった。
まぬけだなあ、と思うほどに、なぜだか

一晩前に奏でた音を、紡いだ言葉を
わたしは、覚えていたり、覚えていなかったりする。
ぎゅっと飲み込んだ言葉たちが、いちにち経て、もう一度わたしに会いに来てくれるこの感情を
わたしはうまく、表現することができないけれど

エールだ、と思う。
手渡されたバトンだ、と。

今日はもうサボっちゃおうかなあ、とか
なかなかパソコンの前に座れないなあ、なんて思っていると、メールが届く。
昨日のわたしが、這って作った証。
肩を叩かれる。
「今日もよろしくね」って、不敵にほほえむ。
「昨日頑張ったんだからさ、今日も当然頼むよ」って、なんだか強気のわたしが、妙に心地よかった。

「そうだよね」と思って、パソコンの前に座る。

いま、深夜3時のわたしが書いた記事は、今晩22時に投稿されるように設定しようと思う。
そして明日の夜のわたしは、そのまた次の22時に送り出す言葉を紡ぐ。

そうしてぐるぐるとめぐる
音と言葉のリレーを、わたしは繰り返してゆくのだろう。





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