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君に伝えたい百の言葉

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あなたに伝えたい言葉が残っている。見失っても、百個積んだ先に何かがあるかもしれない。光を追う者のエッセイ集
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2019年4月の記事一覧

ギヴンという漫画と、キヅナツキというひとのはなし

友人であるキヅナツキの「ギヴン」のアニメ化が発表されてしばらくが経ちました。 キヅナツキって言うとなんか他人行儀ですが、むしろそんな風に呼んだことはない笑 10年以上、なっちゃんと呼んでいる。 気がついたら、東京にいるいちばん古い友達となった。 初めて漫画を描いて、自分で冊子にしたこと 商業誌で連載したこと そして「バンドものを描きたい」と相談されたこと、全部覚えてる、見てきた。 バンドものを描こう、と言ってくれたときはうれしかったよ。 やっぱり、自分の世界の話だしさ

ともだちのはなし

DJの友達がいた。 彼のことを、時折思い出す ライブハウスに勤めているとき、出会う人の大半はバンドマンだったが、一部違う人がいた。 同じ場所を使っているのに不思議だなあ、と思うが ダンサーやボーカルスクールの発表会、ニコ動で活躍してる歌い手さんのオフ会、 しばらくして慣れたけど、使う言葉や当たり前が結構違って、異文化交流だなあと思っていた。 DJというのも異文化の中のひとつで、 生まれて初めてのDJの友達は、ライブハウス勤めを卒業したあとに出会った。 同じ職場で同い年、

スガシカオと歌詞、スガシカオの歌詞

スガシカオの新譜「労働なんかしないで光合成だけで生きたい」を聞いている。 めっちゃ聞いている。 明日は久々に、スガシカオを見に行く。 FANKAHOLiCのツアー以来だなあ… 久々にライブに行くということを除いても、スガシカオの新譜だけは毎度発売日近くにキッチリ買っている。 同じように新刊を楽しみにしているのは安野モヨコで、 このふたりは長年メルマガを購読してる。 スガシカオを語り出すとキリがなくて、 作詞をしていて、意識的にいちばん影響を受けているとか、パクっているのは

ありがと、いってきます

なんか言葉が出ないなあ、と思っていて過ごしていたけど これ違うな、てやっと気付いた。 こうしておとなになるんだな。 4月は17日プレハ、22日ワイサイと 2本ライブをやらせてもらって もうあんまり、感想みたいな記事書くの好きじゃないんだけど そういうのはまじめなミュージシャンがやればいいと思っているから、 わたしはふまじめだから、 ふまじめでいいと思っているから それでも、 プレハのライブに向けて、自分に約束した通りちゃんと新曲作って、 ワイサイは絶対たのしいことしかや

ほんとうに不味い

仕事帰りに喫茶店に寄るのが好きだ、というのは もっと気分の良いときに話したい今日は別のはなし 仕事帰りは、直帰しない日を多めに設けている。 一駅前で降りて散歩をしたり、 一駅先まで買い物に行ってみたり、 家に帰ると眠くなってしまうので、ワンクッション置くようにしている。 最近はライブが近いので、スタジオに入ることも多く 今日もその日だった。 わたしは昼間か、仕事が終わったときにスタジオに電話をする。 そして、都合のいい喫茶店で時間を潰す。 店の閉店時間と、スタジオの時間

ただいま、いってきます

もうすぐわたしは、ワイルドサイドトーキョー10周年を ステージに立つ者として、お祝いに行く。 実際のライブは、フロアだけど笑 10周年ほんとうにおめでとう、ありがとう。 4周年に大きな企画を打たせてもらったので、 6年以上の付き合いになる。 ひとつずつ思い出せば泣いてしまう気すらするくらい、 濃密な時間を過ごした場所だね。 昼寝もした、 煙草をたくさん吸った、 コーヒーもたくさん飲んだ、 用もないのに立ち寄ってふらふらすることも少なくなかった 友達が死んだときも 恋

変わらないもの

弟(のようなひと)と、毎年一緒にコナンを見に行く という恒例行事を作ってから、4年が経った。 去年からデート制を採用し、 ちょっと遊んでから映画に行くようになった。 去年は新宿御苑 今年は、江の島の水族館 絶妙な距離と時間で、手が出なかったから 弟を連れて行ってきた。 弟とはかなり頻繁に会うので、そういえば今年1年はたくさん出掛けた…当社比 身軽に少し遠くへ行けるようになった気がする 海に一緒に行くのは初めてだった。 なにやら感動して一生懸命写真撮ってるなあ、 と思っ

向きとか不向きとか

「あのときは、声の出し方間違ってたんだねえ」 そう言われる前の夜、わたしは考えていた。 はじめての20分のライブを迎える、その前日 3曲だとまとめられなくて、4曲にしたけどMCが難しい。 わたしはスタジオで、ストップウォッチを睨んでいた。 そもそも、4曲と決めるまでもすごく時間がかかってしまい、予約した2時間を迎えようとした。 煙草を吸って、もう1時間うたうことにした。 ストップウォッチを見つめながら、わたしは「懐かしい」と思った。 そうだ、30分のライブをひとりで最初