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うつ病9段を読んでみて、精神疾患と向き合うということを考える。

先崎学9段の「うつ病9段」を読んでみました。忙しさのあまり、うつ病になってしまった将棋プロのお話でした。

あくまで先崎さんの場合はだと思いますが、うつ病になってしまったら、①考え事に集中できず、普段通りの力が発揮できない。②ホームに立っているだけでも、死にたくなってしまう③布団から起き上がるのに30分はかかり、散歩に行くのがやっと。

このような症状を実は体験した人は案外多いのではないでしょうか。日本は精神科のベッドが多く、投薬量も世界的にみて多いらしいです。わたしも変に投薬をすすめる精神科に通っていましたが、そんなに薬は飲みたくなかったので、別のお医者さんに通い直したことがあります。まあケースバイケースだと思いますが。

私見ですが、精神疾患をこじらせないためには、普段からのメンタルとの関わり方が大事だと思います。自分はどんなことに興味や関心があり、どんなことが苦手でストレスがかかるのか。普段からよく知っているといらないストレスから身を避けることができるのではないでしょうか。

アドラー心理学のような、他人と自分との境界線を引いて、他人に勝手に悪口を言われたりしても、気にしないで生きていく、ことも選択肢に入るでしょう。自分で変えられる現実とそうでないものを分けて考えるのって大事な気がします。

先崎さんは淡々とですが、文章力があり、自分が知られたくないようなことも、赤裸々に書かれているのがすごいと思いました。嫌なことがあると奥さんに愚痴るみたいだから、奥さんも大変だなあと思いましたが、先崎さんが将棋をさせなくなったことを知った奥さんは号泣したそうで、お互いの人間ドラマを見る思いがしました。(その後先崎九段は棋士として復帰されたそうです。)

SESはお客さんに無理な要求を言われて精神を病む人が多いそうなので、気をつけましょう。普段からの自分との付き合いが大事だと思います。

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