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版画のここが面白い!①
私たち版画工房かさねは主に木版画を作っています。
木版画といえば有名なのは浮世絵ですね。
浮世絵は顔料と呼ばれる色素の粉末を膠という糊を使って紙に定着させます。
この技法は水性木版と呼ばれる技法です。
油絵や日本画などの直接技法は紙やキャンバスの「上」に絵の具をのせて描いていきます。
しかし、水性木版は絵の具で紙を染めて描きます。
紙の繊維に絵の具が入り込んでいくので、大きく拡大したら点描のようになっているはずです。
木版画には主に和紙が使用されますが、その染め上げて描く方法により紙の風合いが損なわれずに描かれるのです。
和紙の風合いが絵の空間をさらに引き立たせてくれるのです。
いろんな和紙がありますが私たちは小津和紙の「汎紙苑」という紙をよく使います。
この紙はインクジェットプリントにも使える機械引きの和紙です。木版画の作家はよく使っているようです。
表面にキラキラした繊維が見えてとても綺麗です。
皆さんも何か印刷に和紙を使う機会があったら是非使ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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