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心の健康は、世界の見え方で分かる

思想家のラルフ・ウォルド・エマーソンさんは、

「精神的に健康がどうかの指標は、あらゆることに素晴らしさを見いだせるかどうかだ」

と、言っています。

日々、子どもたちと生活をしていると、その日、その時、その瞬間によって、「いいなぁ。」と思ったり「むっ。」としたりしてしまう。

しかし、そのまま自分の感情を口にするのはうまくいかないということを学んできたので、最近はいったん飲み込むということができるようになってきました。

そして、そんな飲み込むスキルが、僕と子どもたちとの関係性を、大分救ってくれています。

冷静になって考えてみると、僕が子どもたちに抱く感情は、「僕の心の状態」に左右されていると思うのです。

心が穏やかで安定しているときは、気にならないのに、忙しさ、プレッシャー、体調不良等、個人的なもやもやを抱えていると、つい「ちょっとさぁ。」とつっかかっていってしまう。

こんな自分の弱さをエマーソンさんの言葉から改めて気付かせていただいた今日この頃。

かと言って、子どもたちの行動の全てを許容し、なんでもOKにしてしまうと、「学級」というチームが崩壊の危機に陥るかもしれません。

だからこそ、「ここまではOK!」というようなラインが必要ですよね。

そんな「許す」と「注意」の境界線を引くために覚えておきたいことを記事にしましたので、ぜひ、読んでみてくださいね。

▼基本的には、「ほめる」、「認める」が大事

これまで、たくさんの子どもたちと関わらせていただきましたが、結論、「ほめる最強説」は、覆ることはありません。

「ほめる」というのは、子どもを喜ばせ、自信を付与しつつ、能力を伸ばすことができる最高の手立てであるだけでなく、ほめ手との関係性まで向上させてくれるという良いとこ尽くし。

しかも無料ですからね!こんなお得な行動を出し惜しみすることはありません。もちろん、効果的な方法や、やってはいけない褒め方もありますが、細かいことは抜きにして「ほめる」はやはり最強なのです。

ちなみに、心理学者さんたちも、

「ノイローゼに陥りがちな人ほど、他人に対して批判的であり、絶えず他人のあら探しをする傾向にある。そのような姿勢を改め、周囲の人の素晴らしい点と自分が置かれている環境の素晴らしい点を探すと、自分の幸福感が飛躍的に高まった。」

と、主張されています。
#人望が集まる人の考え方

やはり、自分の心をより良い状態に保つには、「考え方」に気を配ってあげる必要があります。

「ちょっと前向きになれない。」とか、「なんか、ネガティブになっちゃう。」というときは、周囲の人が変化したのではなく、「自分の心の状態がネガティブになっている」と捉え、他者にあーだこーだ言うよりも、自分の心を癒してあげた方がいいでしょう。

その「気づき」が、あなたも、他者にとっても、幸せにつながる一歩なのです。

▼「注意」をすると決めた時の心のもち方

さて、本日の本題、「注意」の仕方でございます。

当然のことながら、心の動き方で言えば、「ほめる」と「注意」は、真逆と言っても良いでしょう。

しかし、やっかいなのは、「ほめる」よりも「注意」の方が、感情が動きやすい。もっと言うと、反射で口から出てきやすいのです。

その証拠に、「ほめて後悔した…」という経験はなかなかないでしょう。しかし、「注意して後悔した…」はあり得ます。「あんなこと言わなきゃよかった。」とか「言いすぎたな。」とか、「実は、早とちりだった。」なんて後悔、反射で発した言葉が引き起こしますよね。

なぜ、後悔につながるのかと言うと、

「注意は、心の状態をマイナス方面に動かすから。」

とも言えるでしょう。

もちろん、「注意を受けたことで、心に炎が灯り、なにくそ精神で成長する」なんてスポ魂ストーリーもあり得ますよ。

しかし、全ての子どもたちには、適応できません。

だからこそ、「ほめる」に比べ、「注意する」時は、慎重に行う必要があるのです。

前提を確認した上で、「注意の際に意識したいこと」をずばり言います。それは、

「目的意識が共有されていること!」

なのです!

きっと、「注意」は、「よろしくない行動を改める」ことが目的ですよね。ということは、「注意」をしたのであれば、「これはあなたのためだよ。」ということが伝わらなければ意味がない。

しかし、多くの場合、注意された側としては、「あぁ、注意されちゃった。」とか、「怒られた。」という意識だけが残りがち。

なぜ、そんなもったいない状態に陥るかと言えば、「なぜ、注意されたのかが伝わっていない。」ということは”あるある”でしょう。

だからこそ、「注意する側」としては、

「あなたの目指すべき目標は〇〇だよね。その行動をしていては、そこにはたどり着けないよ。」

という「目標に近づけるために注意をしている」という「方向性」が必要不可欠なのです。

目的意識がなく、ただただ、感情のぶつけ合いになってしまうと、その注意が進んで行く方向性がなく、その場にとどまってしまう。

注意から発せられたエネルギーがその場にとどまった結果、「反発」や「気分の落ち込み」という解消先にたどり着くのです。

しかし、そんなゴールは、生産的とは言えません。

どうせ、「注意」という手立てを使うのであれば、そのエネルギーを目標へ向かうための原動力にしたいじゃないですか。

だからこそ、子どもが目指している先、ゴールへたどり着くためには、「今のままではよくないよ。」という注意の仕方が、大切なのです。

▼まとめ

本記事は、「注意は、目的意識の確認と捉えよう!」という内容をまとめました。

ちなみに、注意の流儀として、「恥の感情」に訴えてはいけません。「こんなことして、恥ずかしくないの!」みたいな注意は、心を痛めつけるだけで生産性を発揮しませんからね。

人間関係というのは、非常に複雑。その複雑さの要因は、「自分」と「他者」の気持ちが複雑に絡まり合うからでしょう。

そのパターンを網羅できれば、機械的に対応も可能なのですが、人間関係はどうもパターンでは乗り切れそうにもありません。

ぜひとも、まずは自分の心の状態に敏感になり、それに合わせて他者との関わり方を充実させてくださいね。

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