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【第3の居場所】子どもたちにとって「学校」や「家庭」以外の場所が必要な理由。

「学校」でもない「家庭」でもない、「第3の居場所」づくりを進めて、1年半経過したJUNです。

「子どものため」と言いながらも、実質、自分が楽しんでしまっていることは事実。これからも、子どもたちが社会と直接やりとりする姿を応援しつつ、わくわくしていきたいと思っています。

本日は、そんな話題。

みなさんもご存じのように、「人間」というものは、一面しかない平べったい存在ではありません。

「学校」、「家庭」、「友達」、「習い事」などなど。社会とのつながりの数だけ「自分」をもっているのです。

というのは大人から子どもを見た捉え方であり、きっと、子どもさん自身は、「私っていくつもいるのね。」と自然と悟るには、随分時間がかかるのではないでしょうか。

だからこそ、タイミングをみはからい、「ここぞ!」というときに、

「あなたは、多様だからこそいいんだよ。」

と、迷える子羊を温かい毛布で包んであげる必要があるのです。
#毛皮に毛皮だよ

本記事では、お子さんが「安心して社会とつながっていく1つの視点」を書いてみましたので、ぜひとも、読んでみてくださいね。

▼子どもに知ってほしい「コントロール感」とは。

さて、出ました「コントロール感」

僕の記事を読んでくださっている方には、もう耳に海産物ができるくらいお馴染みの言葉となっております。

気になるのは、「子どもにコントロール感をもたせるとは、どういったことなんでぃ!」ということでしょう。

まずは、おもしろい実験からご紹介します。
#OPTION B

ストレスに関するある実験です。

参加者は、「ランダムな間隔で発せられる不快な騒音にたえながらパズルに取り組む」というなんとも言えない課題を与えられました。

もちろん、騒音に気が取られてパズルどころではありません。

参加者の心拍数と血圧は、みるみるうちに増加。汗はだらだら。集中できずにミス連発。中には、イライラMAXになって課題を投げだしてしまう人も出てくるという「まぁ、そうなるよね。」という結果に見舞われます。

しかし、このひどい状況を一転させるようなスーパーヒーローが現れたのです。それが、

「押しボタン!」

「んっ?」と思われた方、その反応は、正解でございます。

そう、「押しボタン制度」が設けられたのです。

肝心なのは、「そのボタンを押すとどうなるか」ですよね。なんと、

「不快な騒音を止めることができる。」

という優れもの。まさに「待ってました!」の大合唱!

そして、そのボタンさんが現れてからというもの、劇的に作業ははかどりました。冷静さを保ち、ミスが減り、いらだちを見せることも少なくなったというのです。

しかし、この実験の驚くべきことは、これからです。なんと、

「実際にボタンを押して騒音を止めた参加者は、一人もいなかった。」

というところ! そう、ここが驚きポイントです!!

まとめると、

「騒音にいらついていた参加者も、『ボタンを押せば止められるよ!』という『騒音に対するコントロール感』を獲得しただけで、冷静に作業へ取り組むことができるようになった。」

ということなのです。

大切なことは、

「『たえがたい状況』が問題なのではなく、『たえがたい状況を自分ではどうにでもできない』という感覚こそ問題である。」

ということなのです。

▼親御さんが与えるべきことも「コントロール感」である。

さて、実験を受けて、今の子どもたちの生活をより充実させる方向へ話を進めていきましょう。

何度もしつこいようにまとめてきましたが、「自分で何とかできる」という「コントロール感」さえあれば、大人、子ども関係なく、厳しい状況に立ち向かうことはできるのです。

ということは、「学校」でたえがたい状況があるとしたら、「家庭」が「ボタン」になればいいのです。

逆に「家庭」がたえがたければ、「学校」が「ボタン」になればいい?

いや、「ボタン」になれるのだろうか?

例えば、年に数回配られる「お子様相談ダイヤル」の電話番号。あの電話番号は、もしかしたら子どもたちの「ボタン」の役割をになっているかもしれません。

子どもの世界は、教えてあげなければひどく狭いものです。電話をかけて初めて「あぁ、話を聴いてくれる人がいるんだ。」と分かってくれるかもしれません。

極端に言えば、「学校」に「相談チャンネル」のようなものがあってもよいでしょう。しかし、一公立学校の判断で動ける訳ではないというのが現状です。

だから、僕がこのnoteでぎゃーぎゃーいったところで、公立学校に「ボタン」が設置されるまでに果てしない時間がかかるでしょう。

だからこそ、待ってました!
#待ってました2回目

「学校」でも「家庭」でもない「第3の居場所」。子どもたちの生活に「ボタン」として頼ってもらえるような「第3の居場所」にこそ価値があるのです。

子どもたちの狭い世界の中に、

「あそこに行けば活躍できる。」

という「自分」で選択して、「自分」で行動して、「自分」から主体的に輝くことができる居場所。

そんな「子どもたちの居場所」が全国に広がっていくことで、子どもたちの幸福度は上がっていくはずなのです!

▼まとめ。

本記事では、「多様な居場所が、子どもの幸福度を上げる!」という途中から僕の妄想が押し寄せるサークル向けの内容となってしまいました。

とはいえ、noteを見ていると、子どもたちの居場所が広がっているように感じます。

これまでの、「居場所」に「自分」を合わせていく世の中ではなく、「自分」がのびのびできる「居場所」を選択していく時代がきたのです。

僕のような弱小塾では、大所帯を抱えることはできませんが、いつしか、社会をまわすようになった子どもたちと協力し、もっともっと、たくさんの子どもたちの「居場所」となれるよう、日々精進していく次第です!





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