「才能」は、存在するものではなく、「磨く」もの。
「才能」という言葉の響きはとっても魅力的ですよね。
ただ、「才能がないから」という理由で努力を放棄してしまうのはよくない。そんな使い方を考えると、便利な言葉だなぁとも思います。
本記事では、そんな「才能」という言葉に対して「人間の能力は、そんな簡単な一言では表せないよ」という内容。
「なにか才能ないかなぁ。」と待ちの姿勢でいるお子さんにもアドバイスができる内容となっておりますので、ぜひ、読んでみてくださいね。
▼「才能」よりも大切なものとは
誰しも「自分の才能」に対して、明確に言語化するのは、難しいのではないでしょうか。その理由は簡単です。
「最初から才能が開花している状態になること自体が難しいから。」
でしょう。
メディアからは、「天才少年現る!」的な発信が流れてくることがありますが、それは、少数派。
ほとんどの人が、「天才〇〇現る!」と紹介されないまま、人生を生きていかなければなりません。
そんな長く短い旅路の途中、ふと立ち止まって「自分って何が向いているんだろう。」となることもあると思うのです。
そして、多くの人がこの「答え」を見つけることはできません。なぜなら、
「自分の才能って何だろう?」
と考えるから答えが出ない。もっと言えば、「才能」は開花した状態で渡されるのではなく、
「才能は、磨くもの。」
と、考えるべきなのです。
過去記事にも書きましたが、「天職」も同じこと。「どれだけその仕事に情熱を注いだか」ということが「成果」につながり、自然と「天職」となっていくという方向性なのです。
だからこそ、「いろんなことを試してみる」ということは大切。
世の中にある数えきれない職業から「これ!」とピンポイントに引き当てることなんてまさに「奇跡」ですからね。
「そうはいっても、ある程度しぼりたい!」というお気持ちも分かります。人生は、永遠ではありませんから。
ここで役立つのは、心理学者のレイモンド・カテルさんが提唱した「知力投資説」です。
ざっくりご紹介すると、
ということ。
そう、自分の「強み」を見つけるとき。はたまた、お子さんの「強み」を見つけようとするときは、
という視点は、重要な判定ポイントになるのです!!
▼「才能」を開花するために大切な「サポート」とは
どれだけ「やる気」をもって取り組んでいたとしても、全てを「個人」に任せていては、「才能開化」にまでたどり着くことは難しいでしょう。
やはり、「個人の努力」に「協力者のサポート」が加わってこそ、「才能開花」につなげることができるのです。
心理学者のベンジャミン・ブルームさんの調査がおもしろい。
ブルームさんは、主要な国際コンクールで見事に最終選考まで残ったピアニストたちにインタビューをしていきました。
そこから分かったことが、
というから希望がもてますよね。
一流のピアニストのほとんどが、「全国レベルで目立っていたわけではなく、最初は、コンクール入賞すらままならなかった。」ということでした。
しかし、「才能は磨けば光る」もの。
「やる気」と「粘り強さ」によって技術に磨きをかけ、超一流のピアニストの階段を登っていったのです。
そして、その影には「優れた指導者」の姿がありました。
その「優れた指導者」の「教える才能」をつきつめていくと、ある1つの能力にいきつきます。
ブルームさんの調査で、ピアニスト本人や親御さんへインタビューをしたところ、決まって、
という話が聞かれたということなのです!!
どれだけスパルタに練習してきたのかと思いきや、拍子抜けするほど真逆の教え方をしていたとのこと。
しかし、言われてみれば納得で、
を育てていたのです!!
もちろん、「指導者に対して合う・合わない」はあるでしょう。
しかし、「才能開花」には、とにかくこつこつ練習をする磨く時間が必要不可欠なのです。
そこには、絶対的に「やる気」の土台がないとできません。
このような事実から考えていくと、とっかかりは、「ビシバシ技術をたたきこむ」のではなく、「楽しさを提供することによって才能は磨ける」と言えるのです。
▼まとめ
本記事では、「桁違いの成果を上げる人たちは、『やる気』で続けた人!」という内容をまとめました。
「僕には才能がないんだ。」とあきらめることはありません。
むしろ、「僕って、どんなことが楽しいだろう?」という視点では、もっておくべきでしょう。客観的に見て「あなたは、〇〇しているときがとっても楽しそうだね!」と才能の芽を発見する”きっかけ”をサポートしてあげるのもよいでしょう。
ぜひ、たくさんのことにチャレンジできる機会を提供しつつ、「才能」を磨くステージへ乗せてあげてくださいね。
ちなみに、子どもの才能の芽を見つけ、伸ばしていく場所づくりをしている【メンバーシップ】がこちら。ぜひぜひ、共に子どもの未来を応援しましょう!
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