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自分らしさに気づく「静寂」の力

”自分らしさ”が大切にされる現代。

それは素晴らしいことなのですが、”求められること”ばかりやってきた僕のような人間は困ってしまいます。

そもそも「自分らしさとは?」と。

それならば、少なくとも未来を切り開いていく子どもたちには「自分らしさを意識して成長してほしいと」願い、個人的にこつこつと情報を集めてきました。

結論は出ませんが分かってきたことは、「結局、自分が”自分らしい”と感じていれば勝ち」な訳で、他者からとやかく言われることではないのです。

しかし、「自分らしいなぁ」と感じることは、それほど簡単なことではありません。

考えれば考えるほど、「自分らしさ」が分からなくなってしまう。

だからこそ、「価値リスト」を作っておきましょうという記事も書きました。

ただ、この「価値観リスト」を作ることも一苦労なのですよね。

その理由もいくつかあるのですが、最大のハードルは、「自分の価値観を自分で分かっていない」ということでしょう。

「夢」とか「目標」を深ぼっていくと「あれっ?本当にこの方向性で合っているんだっけ?」となりがち。

「やりたいことはあるんだけれど、行動できなくて…」なんて場合は、その目標は、”見せかけの”に過ぎないかもしれません。

本記事では、そんな”見せかけ”から脱し、「本当に自分に素直な生き方がしたい!」と一歩を踏み出すために必要な「静寂」の力を紹介します。

ぜひとも、心穏やかに読み進めてくださいね。

▼「自分と向き合う時間」の必要性

人生の主人公として主体的に生きていくためには、「自分を知る」ということは欠かせません。

そのためには、徹底的に自分と向き合う必要があるのですが、僕たちが生きている社会は、「自分と向き合う時間」を保証してくれません。

一昔前と比べ、僕たちの生活レベルが向上したことは間違いありません。

余暇時間も大幅に増えました。

しかし、肝心の幸福度は、それほど高まっていないのも事実。

この調査からも分かるように、物質的に豊かになり、不自由のない生活が実現したとしても「自分自身と向き合う時間」が増えた訳ではなさそうです。

むしろ、多様性が叫ばれ、”自分らしさ”が許容され、可能性が開けたからこその不自さが出てきたのかもしれません。

また、インターネットによってもたらされた”つながりやすい世界”によって「自分と向き合う時間」が削られている可能性もあるでしょう。

特にスマホは、必要な時間をつぶすことに強力な力を発揮します。

「スマホ依存」なんて言葉ができるくらいですから、強い自制心を発揮しなければ永遠に触ってしまうでしょう。

ただ、その”触らないように意識する”ということ自体、既に脳のリソースを奪っていると言われています。

ある研究では、「電源を切って裏返してあったとしても、部屋にあるだけで情報処理能力や問題解決能力が損なわれる」なんてことが分かっています。

「枕元に置くだけで睡眠の質が下がる」なんてことも言われますからね。

このように、豊かで便利になった反面、自分と向き合うことは難しくなってきているようです。

▼自分と向き合う時間の邪魔をする3つの「騒音」

「より良い人生のために自分と向き合う時間を確保しましょう!」というのが、本記事で伝えたいことなのですが、その時間を邪魔する「騒音」が3つあるので紹介します。

#静寂の技法」では、「自分と向き合う時間」の邪魔になる騒音を、「聴覚騒音」「情報騒音」「内部騒音」の3つに分けて紹介しています。

「聴覚騒音」というのは、文字通り耳から入ってくる音のこと。

時代と共に、騒音レベルは高くなっていることは、想像に難くないでしょう。

ヨーロッパ全土では、「人口のおよそ65%に当たる推定4億5000万人が、世界保健機関が有害と見なす騒音レベルで暮らしている」ということですから、見て見ぬふりをすることはできません。

さらに、現代になって顕著になったのが「情報騒音」です。

人類の生活を一変させた発明として名高いのは「スマホ」。

スマホでの情報収集はしていない人を探す方が難しい。

もちろん、有用な情報もあるでしょう。

しかし、自分の人生においてこれっぽっちも関係しないような無駄情報の提供にも一役買っています。

もっと言えば、「どの情報が有用で何が不要なのか判断つかない」というのが本当のところなのかもしれません。

2010年、当時GoogleのCEOだったエリック・シュミットさんは、

「文明の夜明けから2003年までに生み出された情報量を現代ではたった2日で生み出している」

と推定しています。

もはや人間の脳では処理できないような情報量が日々行き交っている訳ですから、全部を受け取ろうというのは無理な話。

情報騒音に対処するには、最初から情報源を絞ることが必要なのです。

そして、3つ目の騒音は「内部騒音」です。

この内部騒音こそ、自分と向き合う時間の邪魔をする根源。

簡単にいえば、圧倒される情報量や忙しすぎる仕事。

どうしようもできない人間関係や不確定要素の多い未来などなど、「自分の周囲に対する自分の反応」全般にかかわってきます。

アメリカ心理学会の調査では、

「アメリカの成人人口の4分の3以上が、ある程度の不安を感じている」

ということが分かっていて、この「多様な不安」こそが、「自分と向き合う時間」を邪魔するのです。

▼自分と向き合うことは「騒音」レベルを落とすこと

3つの騒音によって自分と向き合う時間が邪魔されているということはご理解いただけたでしょう。

「じゃあ、騒音を失くせばいいのか?」というと、それほど簡単に事は運びません。

要するに「自分と向き合うこと」は、「自分の内面の騒音と向き合うこと」とも言い換えられます。

人間の脳は、考えることを止めることはありません。

寝ているときですら、シュミレーションを繰り返して準備しています。

そんな脳を使いこなし、自分と向き合うよう仕向けるには、

「内面の騒音レベルを落とすこと」

から始める必要があるのです。

まずは、本記事で取り上げた「3つの騒音」を知っていただけたところで最初のステップはクリア。

「聴覚騒音」は、「環境を選択する」ことで何とかなりますし、「情報騒音」も、自分の取捨選択で何とかなる。

そうした上で難しいのが、自分の内面から湧き上がってくる「内部騒音」を鎮めることなのですが、その方法は、こちらの記事をご覧ください👇



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