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子どもへの「お願い」の「成功率」をあげる方法とは。

個人面談1日目を終えたJUNです!

やはり、「子ども」という共通の話題で、学校と家庭という違った立場から情報交換をできるのは楽しいものです! その子に対する見方が広がり、また違った対応方法を考えてみようかなと思うことができたことが収穫です。

そして何よりも、我が子に対して思い悩む親御さんの姿からは、子どもさんを大切にしている気持ちが伝わり、温かい気持ちで面談を終えました!

そのお悩みの中には、「頼みごとをしてもなかなか承諾してもらえない。」のような内容もありました。

もちろん、頼みごとの内容や状況、もっと言えば小さい頃から子どもさんと築いてきた関係性もかかわってくるのですが、そこまでさかのぼると何も言えなくなってしまうので、今回の記事では、「少しでも頼みごとの成功率を挙げる小手先の方法。」を紹介します。

▶頼みごとの「成功率」をあげるには。

あなたは、「カチッサー効果」というのはご存じでしょうか。

心理学者のエレン・ランガーのおもしろい実験を紹介しましょう。

図書館でコピーをとるために並んでいる人に対して、次の3種類の方法で、「先にコピーさせてもらいたい。」ことを頼むという実験です。

まずは、

「急いでいるので先にコピーをとらせてもらえませんか。」

と頼んだ場合です。結果は、94%の人が承諾してくれました。きっと、「何だか大変そうだな。」と慮ってくれたのでしょう。人間、捨てたもんじゃないですね。

次に、

「先にコピーをとらせてもらえませんか。」

と頼んでみました。すると、承諾率は60%に下がってしまいました。先との違いは、「急いでいる」という理由を付け加えたかどうかということですね。やはり、何かしらの理由があれば、「まぁしょうがないか。」と思えるものの、理由もなしに割り込まれたら仏の僕でもイラっとするかもしれません。

では、やはり「理由が大事なのか。」を確かめるために、

「コピーをとりたいので、先にコピーをとらせてもらえませんか。」

という「でしょうね!!」という訳わからん理由で頼んでみました。

気になる結果ですが、なんと、

「93%の人が承諾した。」

のです!!!

なんてことでしょう! ここから何が分かったかと言うと、

「人間の判断基準は、非常に単純。」

ということです。

だって、「~ので」という言葉が入っているだけで、意味の分からない理由がついていても承諾してしまうのですから。

▶子どもたちの声かけへの応用。

応用とまではいかないかもしれませんが、子どもに自分の願いを伝えたいときに応用して考えてみましょう。

学校場面を想定して書いていきます。

小学校高学年は、まさに多感な時期です。教師や親御さんが言って聞かせようとしても、成功率はなかなか上がりません。そんなときには、「声かけを一工夫」することで、少しでも伝わる確率をあげることができるかもしれません。

「○○しなさい。」と言いたいところをぐっとおさえ、

「○○だから、◇◇しない?」

というように声をかけてみてください。

実は、先祖代々読み継がれていた伝説の教育書にもこの法則が書かれていました。人を動かす指示には必ず「趣意説明を添えましょう。」という教えです。#授業のうでを上げる法則

やはり、単純に指図されるよりも、最もらしい理由がある頼みごとの方が、「どうしようかな?」と思ってもらえるのです。さらに、状況が余談を許さないような焦っている状況であれば思わず承諾してしまうでしょう。

また、問いかけの語尾を「問いかけ系」にするというのも鉄則です。以前の記事にも書かせていたたきましたが、判断を相手に委ねることで選択肢を提示したことになります。

だからこそ、「相手は自分の判断で事に当たっている。」という意識のもと取り組むことができるのです。#モチベーション3.0

▶まとめ。

本記事では、「頼み事は最もらしい理由を添えよう。」という内容をまとめました。

最後の最後に余談ですが、「頼み事」「悩み相談」などは、様々な効果があるので、より良い人間関係を築くために使いこなせるようにしましょう。

例えば、

「落ち込んでいる人にこそ頼み事をした方がいい。」

とか、

「悩み相談をすると、された相手に好意をもたれやすい。」

というようなおもしろい効果もあります。

僕のような人見知りは、「頼み事」「相談」などは、非常に高いハードルと感じがちですが、勇気を出して人に頼ることにより、「解決方法以上のより良い結果。」を獲得することができるかもしれません。

ぜひとも子どもさんには、「全てを抱え込むのではなく、どんどん頼みなさい!」とアドバイスしてあげてください。その「頼み事」が、相手を救うことにもつながるのですから!!

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