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原初舞踏ワークショップ〈2023/4/16〉

ユリシーズさん企画の、原初舞踏ワークショップに参加させて頂いた。
このようなワークショップに参加するのは初めてで、よく分からないことが多かったのだが、記録に残すことで、後に読み返した時に腑に落ちることもあるだろうと期待しつつ、ペンをとっている(ペンじゃないけど)

参加の理由は、ヌーソロジーの言わんとしていることを、身体で経験したかったからだ。
全体を通しての感想は、正直なところ「今ひとつピンと来なかった。」
随所で「あ!」という発見はあったし、最上さんの言葉に「はっ!」っとした部分はあったが、多分私の期待が大きすぎたために、そのような感想を持ってしまったのだろう。

稽古を振り返ってみる。

①床稽古
ゆっくりと床に身体を横たえる過程で、左の肩甲骨が床に触れた瞬間、ドキッとした。そして、ゴロンと仰向けになる過程で背中の肉が動くことに驚いた。
普段横になるのは、柔らかい布団だったりヨガマットだったりするので、背中側の表面全体がそれらに接する、という感覚だが、床は固いので、骨の出っ張った部分が、敏感に反応したということなのかも知れない。

仰向け状態から起き上がる段階では、動けない人が多数いるという前情報だったが、私は全くそんな事はなく、すぐに起き上がれそうだったが、なるべく筋肉を使わずに起き上がろうと努力してみた。

立ち上がった後は、身体の要求に従い、どんな動きをしてもいいということだったので、言葉通り、前屈したり身体を揺らしたり、伸びをしたりした。最後はヨガでいう「胎児のポーズ」に落ち着いた。
よく覚えていないが、稽古中のどこかの時点で雷が鳴り、土砂降りの雨が降ってきたので、ドラマチックだなぁと思った。BGMの効果も相まってか、少しウルっとしてしまった。

②スローの稽古
水を入れた湯吞み茶碗を床に置き、ゆっくりとした動作で水を飲むというもの。
その前に視線をぼやかす練習をしたのだが、ぼやかそうとすると物が二重に見えてしまい、それを直そうとするとピントが合ってしまう。
ピントを合わせまいとすると、また二重に見える、ということの繰り返しで、とてももどかしかった。
茶碗を手に取る時は二重に見えており、茶碗に触れたと思ったら、空振りだったので「え?」となった。
ホログラム映像に手を突っ込んだような感覚だった。

水を飲む時、最上さんの言葉を思い出した。正確な言い回しではないが、「この水は海の水でもある。地球上の全ての水は繋がっていて、茶碗の水はその代表である。」
水を飲んだ時、世界が身体に入っていったような気がした。

考えてみれば、水は循環しており、人間の体内にも水分はあるので、今自分の体にある水分は、過去に太平洋の一部だったかもしれないし、未来は雨となって異国の地に染み込むのかも知れない。
私たち(人間に限らず水分を含む地球上のもの)は、水の通り道なのかもしれない、とも思った。

③歩行の稽古
全身全霊で歩くようにと言われたが、「全身全霊」とはどういうことなのかよく分からず、難しいな、と思った。「ゆっくり」とか「丁寧」ならまだ分かるが・・。
取りあえず、ゆっくりと、全身に意識を巡らし、かつ丁寧を心がけてやってみた。
その場で足踏みをすることは、自分が幾重にも重なることだという、最上さんの言葉が印象に残っている。

④まとめ
自分の動き全体として、頭(思考)を使いすぎたかなぁ。少し力を抜いてボーっとするくらいの方が良かったのかも知れない、と今思う。
最上さんが提供して下さった内容が、多すぎて濃すぎて、消化しきれない感じ。
自主トレしながら、少しでも消化できたらと思う。
来月のワークショップも楽しみだ。





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