本読みについて

読んだ本…
・飛ぶ教室 エーリヒ・ケストナー
・狂人日記・阿Q正伝 魯迅
・フランケンシュタイン メアリー・シェリー

どの本も、教科書やクイズなどでみたことのあるタイトルで、読みたかったというより、ほとんど義務的な気持ちで読み始めた。

・飛ぶ教室
ドイツの寮に暮らす子どもたちが人生の色んな分岐点を、出会いや闘いを通じて乗り越えていく、子どもには勇気を与える物語であったと思う。世界観は好きだったが、ストーリーはあまり私に刺さらなかった。出版当時がナチスの統治下にあったことを考えると、難しいこともあったのかもしれない。Wikipediaで軽く調べたらエーリヒケストナーの他の作品が気になってきた。青空文庫とかには入ってないので古本屋さんで探すしか…

・狂人日記・阿Q正伝
・狂人日記
当時の精神分裂病患者に向けられる目線が、1人称で語られることで当事者の恐ろしさと悲しさをリアリティをもって感じられた。
・阿Q正伝
阿Qという人物の存在と、彼の人生についての物語。あらゆる他人に見限られて、崩れながら放浪している、言い方によっては「どうしようもない人」っているのかもしれない。一見どうしようもない人にもそれまでの人生や背景があって、知ることで何か面白いかもしれない。その点で言うと、ドキュメンタリーみたいで面白かった。あと、共産党はクソかも

・フランケンシュタイン
ド嬢6巻を読んでたら改めて気になって読み出した。

研究者であるフランケンシュタインによって生み出されてそのまま捨てられた怪物が、世界を知り、苦悩し、創造者であるフランケンシュタインを苦しめ、その人生を終えるまでがフランケンと怪物の両方の視点から語られる。
産まれた瞬間から不幸が確約された怪物の人生を思うととても暗澹とした気持ちになる。せめて、自身を無責任にも生み出したフランケンシュタインに報いようとする彼の意志は、ある程度では正当だったと思いたい。理不尽な行為として解釈したくなかった。

・魔入りました入間くん36巻
表情の癖が強くて、最早恋愛みたいな強めの描写が好きなターンに来ているので、本当に良かった。しかし、そういう見方をしている自分に絶望して、読みながら泣いてしまった。すみませんでした。


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