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『レーザー』だョ!全員集合

そろそろレーザの特徴を書くのも飽きてきた。
はねいぬの文章力と飽きっぽさが全ての原因だが、今回でレーザのレーザたる特徴のお話は、一時中断させて頂く。
みんな大好きなあのヒーローだって26の秘密を全部オープンにすることなく本編を終えてるじゃん、を言い訳にしよう。

レーザの特徴その3 【集光性】
「集光性」と書いたら、レーザに詳しい方々からは「はねいぬ、可干渉性!可干渉性!」とツッコミをもらえそうだ。
確かに可干渉性は、レーザの大きな特徴の1つで、V3ホッパー並みに重要だ。

だがしかし、それはいい。
レーザを何かに使う諸氏は、可干渉性を感じたことがあるか?
レーザメーカに勤めている方、あなたの回答はYesだろう。
あとレーザ測定器や光通信に従事する皆さんもYesだろう。
もしろYesと言って頂かないと、はねいぬの測定結果の信頼性が根底から覆ってしまう。

はねいぬと同じように、レーザ加工をしているとどうだろうか。
レーザ加工をしていて、「可干渉性〜❤️」と感じたのは空間位相変調器やDOEを使った時くらいだ。
逆に「可干渉性〜💢」と感じた時だって、DOEを使った時とガラスの内部加工をした時しかない。
レーザで加工する場合には、圧倒的に集光性が大事になるのだ。

可干渉性の方が長くなりそうだから、集光性に戻ろう。
レーザ加工においては、集光性が大事だと言うのは、はねいぬだけではないだろう。
高い集光性がもたらす利益は計り知れない。
小さな所に光が集まれば集まるほど、その密度は鰻登り、いや廬山の大瀑布を逆流させる龍昇りだ。
朝の通勤ラッシュの東西線の葛西駅を想像して頂きたい。
電車の中はすでに満員にも関わらず、開いたドアに向かって逆扇形に向かうホームにいる人の群れは、1人では弾き返されるドア前の人の壁をいとも簡単にさらに中に押し込む。
密度の高さは、人も光も単位面積あたりのエネルギを何百倍にも高めるのだ。
それはさながら、100発の流星を一筋の彗星にするかのようだ。

レーザの満員電車具合が、集光性だ。
人類はせいぜい乗車率160%程度だろうが、レーザは1兆%だっていける(と思う)。
小さな点に集まったレーザは、鉄板をチョコレートのように溶かし、大気さえも切り裂く。
普通の光は、波長の幅があり指向性も良くないので、小さな1点に全員集合はできないが、レーザにはできる。

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