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Madly Anger! ダメだしのバンド会議

バンド会議:わたし(Gt & Vo)、イカ次(Gt)、タコ山さん(Dr)
※タコ山さん欠席

イ「めずらしいな、おまえが俺とサシで会議したいなんて」
わ「ええ、最近これでいいのかなって……」
イ「ん?」
わ「投資活動がおざなりになっている気がするんです。わたしのメインの収入源なのに……」
イ「あれだろ、タコのやつに変な小説書かされてたからだろ。1円の金にもならねえのにな」

前回の議事録(↓)

わ「まあ、わたしが想像以上に熱を入れてしまったのも原因です……。創作大賞も終わるので、バランスを取り戻す必要があるのかなって」
イ「そうだな。タコの魂が鎮まっているうちに、元に戻したほうがいいぞ」
わ「それが、元ってなに? って話もありまして、イカ次さんに壁打ちの相手になってほしいんです」
イ「仕方ねえな。まずは現状の把握からな。おまえ、最近何してた?」
わ「そうですね、創作大賞の〆切がありましたんで、作品づくりを優先せざるを得ませんでしたね。これとか(↓)。いちおう応募できたものと思っています」

イ「おい、待て。この女のイラストはなんだ? 最初からこんなのあったか?」
わ「うっ。つ、つくったんです。今、話題のAIイラストですよ」
イ「まさか、熱を入れたってこのことじゃないだろうな?」
わ「い、いや、今の時代、文章だけじゃなくてビジュアルも重要と言いますか」
イ「怒らないから言ってみな。おまえ、何してた? 事実を並べないと、壁打ちにならねえだろ」
わ「はい、わかりました。こんなのを作ったり、こんなのを作ったり、こんなのを作ったりしていました。昨日は基礎調査のために、セーラー服の画像検索もしてました」

木原愛さん(from「虹をつかもう」)
まふゆさん(from「TRUE LOVE」)

イ「…………」
わ「あ、木原愛さんのビジュアルはXで聞いてみたら、こっちのほうが評判がよかったです」

木原愛さん(from「虹をつかもう」)

イ「おまえは何やっとんじゃーーーーー!!!」
わ「わあ、怒らないって言ったじゃないですか」
イ「おまえはアホか。投資のほうをやれよ。原因は完全にこれじゃねえか」
わ「まあ、こっちも大事でして」
イ「つーか、バランス考えろよ。お前の収入源は今、なんだ?」
わ「投資6:給料4ですかね」
イ「それで、今後どうなんの?」
わ「えっと、退職して、事業が3つになる想定です。これまでの投資と、to B向けのコミュニケーションコンサルとto C向けのクリエイタービジネス」

イ「タコの小説がクリエイタービジネスってわけだろ。3つの収入の配分はどうなる?」
わ「……そうですね、to Bのほうは前職のコネクションもあるのでゼロってことはないから、当面は、投資8:コンサル2:クリエイター0ですかね」
イ「おまえ、これ、壁打ちも何もないぞ。正気になれ! 真面目に投資に向き合え! というか、今どうなってんの? すげえ、不安なんだけど。俺のタバコ代とかどうなんの。ねえ? ねえ?」
わ「は、はい。すぐに確認します。えっと、特にパフォーマンスが落ちたわけではないです。資産の毀損もありません」
イ「うむ」
わ「だけど、キャッシュ比率が落ちてますね。本来10%確保すべきところが、8.6%です」
イ「それ大丈夫なのか。来週、相場が荒れるんじゃねえのか」
わ「そうなんですよ。日経平均の先物が約マイナス1.2%です」
イ「なぜそうなった? クリエイタービジネスにリソースぶっこんだのが原因か? それ、どうなるかわからねえ新規事業だろ。新興企業が失敗する典型的なパターンじゃねえか」
わ「そうですね、正直、日経新聞を読み込む時間がかなり減りました。株価を確認している時間も減りました」
イ「うーん、はっきり言って、新聞読むことと株価パフォーマンスは関係ねえしな。社会トレンドの確認に使ってる程度だろ? 株価をしょっちゅう見たところでどうなるもんでもねえし……」
わ「意図的に利確のハードルを上げているという事情もあります」
イ「?」
わ「投資分析アプリ『カビュウ』で分析したところ、わたしの利確タイミングが早すぎるという結果が出たんです。利確しようとした価格の10%上で指値を設定するということをしまして……」

イ「それでキャッシュ比率を戻せなかったのか。わからねえでもないがなあ……」
わ「はい、来週チャンスがあれば、なるべく現金を確保しようと思います。たとえば、景気減退の影響を受けやすい広告株とか」
イ「まあ、おまえはもう少しバランスをとったほうがいいと思うぞ。何かが気になるとそっちばかり見る傾向がある」
わ「そ、そうですね。投資手法も、時間の使い方もそうですね。時間については最初に配分を決めてしまったほうがいいのかもしれません」
タ「遅れてごめん。バンド会議の連絡が漏れてたみたいだけど」
イ「クリエイタービジネスの配分は当面ゼロな」
わ「あ、イカ次さん……」
イ「あんな三文小説、マジで時間の無駄だからな! あんなの、誰も読まねーよ!」
タ「ももももーーー!!(怒)」
イ「ぎゃあーー!!」
わ「タ、タコ山さん」
タ「創作大賞の応募、ご苦労さんだったね」
わ「あ、はい。ビジュアルも一新してみました」

タ「あ、いい感じ」
わ「よかった。それでは、創作大賞も終わりますので、しばらくは活動休止ということで」
タ「今日はこれを言いに来たんだよ。明日からあのバンド小説にとりかかってね。それから、クリエイタービジネスがお金にならないのはマーケティングの問題だと思うんだ。次のバンド会議までにマーケティングフレームで研究しておいてね。得意でしょ? それじゃあ」

そう言い残して邪神は消えていった。

あのバンド小説って……なんだ?

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