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37歳になった日の夜に

 エレベーターが止まる。

 昨年11月から始まった施設の修繕工事の影響で、今日の夕食後からエレベーターの工事が始まるそうだ。そのため今日の夜から約2週間エレベーターが使えなくなる。
 同じく修繕工事の影響で、2月から居住する階のトイレや洗面所が使えないため、エレベーターか階段で上の階に上るか、下の階に降りるかしなければならない状態なのに、今後2週間は階段しか使えなくなるというのは、正直少し不便である。
 よりにもよって自分の誕生日の夜にエレベーターが止まらなくてもいいのに…。
 まあでも2週間後にはエレベーターが新しくなるのだから楽しみである。

 それと今日はもう一つ変化があった。
 それは同じく修繕工事の影響で、2月から同じ階の反対側のフロワーに居住していた上の階の生活介護事業所の重度障害の利用者さんたちが、今日元の階に戻っていった。4月の終わり頃までと聞いていたので、予想以上に早くてビックリした。どうやら上の階のトイレや居室の工事が予定より早く終わったかららしい。
 生活介護事業所の利用者さんたちが上の階に戻ったことで、朝の6時から彼ら彼女らのにぎやかな叫び声で起されたりすることがなくなったのは少し楽である。しかしその代わりこんどは居住する階の工事の激しい騒音に耐えなければならないのだ(まだそれがいつから始まるのかは分からないけれど)。

 そんなわけで、37歳初日から、施設での急な生活の変化に振り回されることになってしまった。まあそれもそれで印象深い誕生日かもしれない。

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