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ウェットティッシュの最後の方

 毎晩銭湯に行く時や、歩行訓練に出る時など、外出する時にはいつもウェットティッシュを1枚ポケットに入れていく。手の消毒のためというのもあるが、それよりも出かける時に玄関の靴箱を触る度にバチっと静電気が来ることへの対策のためというのが大きいかもしれない。

 いつも靴箱のどの部分を触っても必ず1度は静電気が来る。しかもそれがまたものすごく痛いのだ。
 これは何とかならないだろうかと対策を考えてみた。
 試しに素手ではなく、洋服の袖などで靴箱を触るようにしてみた。しかしあまり効果は無かった。
 うーん、非常に悩ましい話である。外に出ようとする度に、靴箱の静電気に怯えていたのでは、そのうちに外出するのが怖くなってしまいそうである。ただでさえ実家に居た時には、精神的な不安から外出が億劫になっていたのに。施設に入ってまでもそれだけは避けたい、いや避けなければである。

 そこで思いついたのがウェットティッシュを使うことだった。
 ウェットティッシュで軽く靴箱をふいてから触ると、ほとんど静電気が来なくなった。
 これは良いぞ!やれやれ、これで静電気に怯えることなく安心して外出できる。
 だがそれによる弊害も生まれた。ウェットティッシュの減りが早くなったのだ。たぶん1カ月もたたないうちに一パック使い切っていると思う。

 ところでこのウェットティッシュ、最後の方になると取り出しにくいと思うのは私だけだろうか。
 先日も残り3枚しかないウェットティッシュを1枚出そうとしたら2枚も出してしまっていた(そのことに気づいたのは玄関の靴箱で使う時だった)。ただでさえ減るのが早いウェットティッシュを1枚無駄にしてしまった。
 さらにその翌日、残り1枚のウェットティッシュを取り出したら、前日に出した時にその1枚もちらっと出てしまっていたのか、ウェット感がほとんど無く、サラサラしたただの1枚のティシュになっていた。
 手をふくだけならまだしも、靴箱の静電気避けに使うには濡れていなかったら意味がない。
 また1枚ウェットティッシュを無駄にしてしまった。

 季節は少しずつ秋に近づいてきて、そのうちだんだんと冬に突入するだろう。冬は静電気が1番発生しやすい時期である。
 今のところ靴箱以外ではそれほど静電気を感じることはないのだが、施設のスタッフさんの話では、冬になると部屋のドアノブや階段の手すりなど、施設の様々なところで静電気が起きやすくなるようだ。
 そういう意味でも冬になるのが今からとても憂鬱である。ウェットティッシュを使う以外に何か良い静電気対策はないだろうか。

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