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あなたにどうしても伝えたい、ひきわり納豆レシピ

夜中の三時。
夕食に白米を食べなかったせいで、ひどく空腹になった。
しかし、そんなことにいちいち付き合っていたら太るだけなので我慢した。

朝方四時半、見ていた韓国映画は終盤に差し掛かり、主人公が傲慢な権力者を銃で撃ち殺し革命を成し遂げたとき、空腹は頂点に達した。
冷蔵庫には、ひきわり納豆があった。

○材料(一人前)

ひきわり納豆 2パック
鰹節粉
パルメザンチーズ

口直しの梅干し

○作り方

付属のタレ・カラシとひきわり納豆を混ぜる。
そこに鰹節粉を適宜・パルメザンチーズを適宜、振りかけて混ぜる。

以上。

これが、どういうわけか信じられないくらい美味かった。
旨味の相乗効果だろうか。
コクが尋常じゃない。

翌日、夜食は空腹が調味料になり美味いと勘違いしただけなのか検証した。
今度は夕飯だ。

○材料(2人前)

ひきわり納豆 3パック
鰹節粉 適宜
パルメザンチーズ 適宜

卵 5個
浅葱のみじん切り
白飯(塩麹を大さじ1入れて、炊いた)

卵は5個割り、軽く塩胡椒してから混ぜる。
油を引いたフライパンでとろとろのスクランブルエッグを作る。

お皿に盛り、その上に混ぜおいた(深夜と同じ作り方)ひきわり納豆を乗せる。浅葱を散らす。醤油を数滴あしらいに振る。

温かい塩麹ご飯に乗せて、かっこむようにして食べる。

やはりものすごく美味かった。
夕飯バージョンは卵の旨味もプラスされていたので何重にもなった旨味の合唱が口内で始まった。

安い材料しか使っていないのに、この満足度はどうだろう。考えられないコスパだ。

もう普通の食べ方には戻れない。

納豆でも同じ効果が得られるだろうが、まずはひきわり納豆でお試しいただきたい。

ささやかな感動が得られるだろう。

ひきわり納豆という脇役が、一瞬だけ主役に躍り出るのだ。



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