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【国語】ネット記事の見出し

基本的にわが家は、NHKニュース7と教育テレビしか映らないので、情報収集はもっぱらスマホ。

必要に応じて新聞は学校で読めるということもあって、ここ数年、新聞をとっていないが、子どものためにもそろそろ新聞を取りたいと思っていて、どこにしようか比較検討中。

その際、記事の内容どうこうよりも、表現に目がいってしまうのです。


たとえば、

「逃げ恥」がロケ 東京・神保町の居酒屋「酔の助」閉店へ 緊急事態「とどめに」

内容はコロナ自粛の影響についてなわけだが、その見出しに注目した。

  ①「逃げ恥」がロケ

  ②東京・神保町の居酒屋「酔の助」閉店へ

  ③緊急事態「とどめに」

という3つの要素から構成されている。

国語教育的な常識では、記事の内容として②の要素が最も重要なわけだから、見出しをつけるとしたら、

②伝えたい事実→③原因・理由(→①周辺情報)

とすべきだと教えるだろう。

記事を読まなくても、「老舗の居酒屋がつぶれた。経営は以前から苦しかったが、緊急事態宣言の自粛で限界となった。寂しいね。」というような内容は予想できる。①の要素はあくまで補足だから記事の要約としての見出しをつけるなら必要ない。字数調整だ。


しかし、ネット記事としては、

「逃げ恥」は超人気ドラマだったので、見出しの冒頭に持ってくることで注目を集めることができる。検索にも引っ掛かりやすい。

という効果を狙っているのだと思う。ネット記事はクリックされてなんぼである。ネット用語の「釣り」ってやつも必要なのだろう。毎日新聞さん違ったらごめんなさい。

(僕が「ガッキーが出てくる記事かな?」と思って読んだことを否定できるだろうか。いや、正直に言おう。ガッキーのことだけ考えて記事を開いたといっても過言ではない。そして、ガッキーが出てこなくてスマホをベッドに叩きつけた。ガッキーに謝罪に来てほしいものである。いや、僕が謝罪に赴きたいです。)


こういったこともNIE(Newspaper in Education)の延長として教えていくべきなのだろう。情報教育と教科横断型授業だな。文科省さん、対象は小学校高学年から中学1年生くらいでどうでしょう。


安井直人

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