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団体インタビュー#2 阪大サークル紹介(後編)
はじめに
皆さんこんにちは!
今回は、インタビュー企画第1弾でお話を伺った「阪大サークル紹介」の遠藤さんに引き続き、同じく「阪大サークル紹介」の設立メンバーである奥田さんにお話を伺います!
奥田さんはどんな活動で「阪大サークル紹介」に貢献されてきたのか?
その活動の中でどんな苦労があったのか?
この記事を読めば、「阪大サークル紹介」にさらに入りたくなること間違いなし!
それではインタビューへLet's go!
インタビュアー:運営メンバーK(外国語学部 B2)
インタビュイー:奥田さん(工学研究科 M1)
「阪大サークル紹介」ではどんな活動をしてきたの?
ーー今まで「阪大サークル紹介」の活動では、どんなことをされてきたんですか?
そうですね。まず、僕と(他のメンバー)4人で活動をスタートするっていう形で始まりました。コロナ禍ということもあって、サークルの新歓とかが上手く出来ていなくて、大学生同士の上下の関係が全然出来ていない状況だったんですね。自分たちも、後輩とかに全然知り合いもいないし、後輩たちも困っているだろうなみたいな、そういうところから始まったっていう感じです。「団体を作るために作った」というよりも「サービスをやってみた」っていうのが、1番最初のスタートです。
そこから、どんな情報をみんなが欲しているのかなっていうことや、どういう風な投稿をしていったらいいんだろうかっていうことを考えて。あと、自分はどうやったら自分たちが楽に(活動)出来るかなっていう仕組み作りを考える方向に徐々にシフトしていったので。実は、サークル紹介の投稿を1回もしたことがありません(笑)。
ーー奥田さんは、システム等の面ですごく支えてくださっている感じですよね。
そうですね。僕は紹介投稿に使う画像とかをよく作っているんですけど、それを実際に皆さんの元に届けるっていう作業は他の人に任せるみたいな感じで役割分担をしています。役割分担は、特に去年くらいから意識してやっています。
投稿のシステム化について
マンパワーで乗り切った1年目から自動化に挑戦した2年目へ
ーー投稿のシステムや自動化について伺いたいと思います。たくさんの団体から応募があると、1個1個投稿していくのには手間がかかると思います。実際、どのようにして投稿を行っていたのですか?
1年目は、マンパワーです。応募されたものをひたすら打ち直していく人海戦術で投稿していました。多分、1日マックスで5個ぐらい画像を作っていました。それで、やっぱり2年目からは「もう大変だ」という話もあったりしたので、その辺の改善も考えていきました。
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それが結構身を結んだのが今年です。今年はもうパソコンの前に座って、ボタンをポチポチ押していたら大体出来るっていうところまで(自動化)出来たので。そのおかげで、デザインを考えてくれる人たちが、思う存分やりたいデザインについてしっかり考えたり、新しい企画を考えたりっていう時間を作れるようになりました。そういう面白い方向に時間を向けられるようになったので、この2年間の地道な努力が少し報われたかなと思っています(笑)。
ーー2年目以降、手間を軽減するために具体的にどんなことをされていたんですか。
2年目も、画像の制作自体は1個1個Canva(※)とかを使って作っていました。最初の「どんな情報を載せるか」っていう設計の時点で、いかに楽にコピペで進められて、みんなが見やすいレイアウトにできるかっていうことは考えていました。
(※Canva:無料で使えるオンラインのグラフィックデザインツール)
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メンバーのデザインセンスが光りますね✨
今は、Google Formでデータを収集しています。それをスプレッドシートに落として、ファイルをそのまま突っ込むだけで出来る機能があったりするので、その辺を勉強していきました。
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ここから素敵な投稿が作られていくんですね…!
ーーそうなんですね。そもそも、この活動を始めるまでにそういったことは勉強されていたのですか?
全然そんなことはないです。
ーー遠藤さんのデザインの話もそうですが、「阪大サークル紹介」の活動が始まってから新しいことを勉強してやっていく、っていうのがとても素敵だと思います。
ありがとうございます(笑)。「何か成果物を作らないといけない」っていう状態で勉強する方が、やる気もモチベーションも湧くと思いますし、「どんなことを勉強しなきゃいけないか」っていうことも明確になっていいんじゃないかな、と個人的には思っています。
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システム作成のモチベーションは「半分意地」!?
ーー元々は、システムを作る班とデザインをする班で分かれて活動されていたんですか?
正直、そこは探り探りでやってきたところがあって。僕らも最初から何か完成形が見えてやっていたわけではないので。
ーーうんうん。
2年目ぐらいからホームページを新しく作るっていう新企画があったので分担を始めたっていう感じですね。例えば、「どんな内容を皆に伝えたらいいんだろう」とか「どういうフォームを作れば、答えやすくて、新入生の子たちが欲しい情報を得られるんだろう」っていうことを考えたり、投稿のデザインを考えたりっていう風に分かれていきました。
3回目の今年は、「デザイン班」と「どんな質問をするか考える班」と「新企画の班」っていう風に分担しました。あと、システム担当がいなかったので、何とか僕が担当しました。途中でメンバーも増やしたんですけど、正直僕としては今年が1番重かった(笑)。
ーー今年はしないといけないことが多かったんですね。
どこまでこだわるかっていうのが正直あって。例えば、どこまで自動化させるかっていうところが結構難しいんですよね。自動化させればさせるほど、皆が使えるツールにはならないことがあったりして。扱い方が難しくなってきたり、作った本人は使いやすいけど、それを違う人が使ってみると、すごく難しかったり。
あとは、団体さんによってはこちらが想定していない回答が来ることもあったりして。例外にどれだけシステム的に対応するか(が難しかったです)。正直、例外は手で打てばいいんですけど、それもしたくないという気持ちが出てきて(笑)。例外の言葉を打つ何倍もの時間をかけて、それにも対応できるプログラムを作る、みたいな感じになっていて。そこはもう半分意地でやってましたね(笑)。
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「阪大サークル紹介」の活動が生きたこと
ーーこの活動以外でも、「阪大サークル紹介」でやったことが生きているなと思うことはありますか?
そうですね。業務委託で働いてるところがあるんですけど、そういうところでも役に立っていますね。「若い人はSNSできるでしょ!」みたいなこと平気で言われるので、いろいろと工夫しながらやったりしています。
ーーそうなんですね。
あとは、この団体の中の話ではあるんですけど、「こんな企画やってみようよ」ってなった時に、それを作るスピードがとてつもなく速くなりました。1回、画像の作り方を勉強したので、次に「新しい企画をしようよ」っていう話になった時にすぐに形にできるようになりました。例えば「新歓カレンダー」も紹介投稿の派生ですよね。
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新歓情報がギュギュッとまとまっていて見やすいですね👀
一年間の活動スケジュールについて
一年の計は「10月」にあり!?
ーー4〜5月の新歓の時期に紹介投稿をされていますが、投稿のために大体どのくらい前から動き出されていたのですか? 1年間の活動スケジュールと合わせて教えてください。
そうですね。「阪大サークル紹介」の一年の始まりは10月です。これはどうしてかと言うと、活動の1番メイン(になる時期)が3〜5月だからです。その準備をするのが、早くて11月ぐらいです。それで、その前に新しくメンバーを入れたり、班を編成したりするのが大体10月ぐらいになります。そしたら、(10月は)ちょうど後期の始まりのタイミングなので、夏休みが終わって「何か意外と暇だな」とか「何かやることないかな」っていう人たちを入れようということで(笑)。
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是非「阪大サークル紹介」へ!!
ーーなるほど。
今年度は「本業」とも言えるサークルの紹介は終了したのかなっていうところで。今はこういうインタビューみたいな新企画も始まっていて。
ーーそうですね。今じわじわ進行している企画によってはこのスケジュールも変わっていきそうですね。
大変だったこと
メンバーの意思を重視したチームマネジメント
ーー団体という形になってから、運営していく中で大変だったことは何ですか?
(大変だったこととしては、)「自分がどこまで全てのことに干渉するか」っていうバランスを取ることがすごく難しかったです。特に1年目は人数も少なかったので、皆で合意を取りつつ活動をしていました。2年目から人数も2桁ぐらいになってきて、班ごとに動くようになって。自分が普段会議に出ない班との調整であったり、モチベーションの低下であったり、俗に言う「チームマネジメント」みたいなところにもなってくるのかなと思うんですけど。
自分が「どれだけ」「どの範囲で」リーダーシップを発揮するのかっていうことはすごく難しいですね。実際、自分がやった方が早いことの方が実は大半で。ただ、仕事を割り振られることで各々が団体の活動を理解していく側面もあると思うし。
ーー確かに、動いている人と動いていない人に分かれてしまうと、団体としての活動ではなくなってしまいますよね。
そうですね。下手に強制力を働かせるっていうことを、団体としてしたいわけではないので。仕事でもなんでもないし、あくまで、それぞれの人がやる意味を見出していくのが望ましいし。たまに各班で進捗をシェアし合うとか、みんなが集まって遊ぶ日を作るとか、工夫はできたかなと思います。なおかつ、「僕ら1期メンバーが抜けた後に続くかな」っていうことも考えながらやるっていうのは難しかったけど、すごく良い経験になりました。
ーーマネージメントというか、スケジュール管理やモチベーション管理が大切になってくるということは、遠藤さんのお話を伺っていても感じました。
そうですね。特に(活動では)メンバー同士で実際に会うことが意外と少ないので。基本的に活動もオンラインでやっていて、slackを使ったりして色々と工夫しています。どうしても持ち帰ってやるタスクができてしまうけど、出来るだけ各々がやりたいと思っていることを尊重しています。極力ストレスがないような形になっているかなと。
今後の展望について
ちっちゃな夢を叶えていく「変な団体」に
ーー「阪大サークル紹介」についての今後の展望はありますか?
そうですね。3年目の紹介を終えて、ある程度サークル紹介の基礎は出来たのかなと思っています。(今後は)自分たちのやりたいように新しく企画を立ててほしいです。サークル紹介だけじゃなくて、色んなことをやっていく。メディアとして進化していくのもいいし、別に阪大だけじゃなくて対外進出していくとか。「こんなんやったら面白そうだな」っていうのを大事にしつつ、その時々のメンバーたちがやってよかったなっていう風になれるのが、やっぱり1番いいのかなとは思っているので。僕らの顔色なんて全く伺わずに(笑)。
ーー「サークル紹介」から離れても良いんですか?
いいんじゃない(笑)。ただ、サークルの紹介が新入生から求められるっていう状況は多分変わらないと思うので。エンタメの方に特化していきたかったら、同じメンバーたちで2個目の団体を作ってもいいと思うし(笑)。
ーーそうですね。色々と夢が浮かびますね。
そうですね。ちっちゃな夢でも叶えると意外と楽しいもんですから、そういうのを叶えていく変な団体であり続ければいいんじゃないかなと。
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読者の方々へのメッセージ
ちっちゃな夢に挑戦するのも意外と楽しいかもよ?
ーー最後に、この記事を読んでいる阪大生や受験生に一言お願いします。
今から入ってくる人たちっていうのは、学生の間にコロナの経験をした人たちだと思います。自分の力じゃどうしようもないような、ある意味理不尽な目に遭ってきた人たちだと自分も含めて思っていて。まあ、しょうがないものはしょうがないので。
その中で、さっき言った「ちっちゃな夢」だったり、「ちっちゃな野望」みたいなのをやってみて楽しみを得るのは1つ良いんじゃないかなと思います。まあ「できない」「やれない」っていうのを、酒を飲んで愚痴ってるだけじゃなくて、やってみたら意外と楽しいんじゃないかなっていう。
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ーーそうですね。コロナのような予想できないことが起きるからこそ、小さいことをやっていくことが大切になってくるのかもしれないですね。長時間のインタビューとなりましたが、本日は貴重なお話をいただきありがとうございました!
こちらも楽しかったです、ありがとうございました。
あとがき
今回は、前編の遠藤さんと同じく立ち上げメンバーの1人である奥田さんにお話を伺いました!紹介投稿を支えるシステムについて、そして活動に対する奥田さんの熱い姿勢など、どの話もとても楽しく聞かせていただきました!「ちっちゃな夢」や「ちっちゃな野望」をまずはやってみるということが大切なのですね。
今後も本企画ではさまざまな団体様へインタビューしていきます!楽しみにお待ちください!!
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