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研究成果

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阪大工学研究科 応物コースの研究成果を発信します。
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2022年9月の記事一覧

【若手成果】硬化領域が組織形成の”おへそ”!?【高分子材料×再生医療】 Matsuzaki et al., iScience 2022

【若手成果】硬化領域が組織形成の”おへそ”!?【高分子材料×再生医療】 Matsuzaki et al., iScience 2022

松﨑賢寿助教(大阪大学大学院工学研究科附属フューチャーイノベーションセンター若手卓越教員)、武部貴則教授(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科先端医療開発学講座)、吉川洋史教授(大阪大学大学院工学研究科物理学系専攻応用物理学コース)らの研究チームは、柔軟な培養材料の中心に極端に硬い領域を持たせることで、組織の形を制御する新たな方法を確立しました。

生体は、硬い骨から柔らかい脳まで多様な硬さの臓

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【若手成果】新しい視点からのアプローチ:ラマン顕微鏡による薬物効果の可視化【フォトニクス×新薬開発×再生医療】

【若手成果】新しい視点からのアプローチ:ラマン顕微鏡による薬物効果の可視化【フォトニクス×新薬開発×再生医療】

従来の技術に比べ数百倍の観察速度をもつライン照明型ラマン顕微鏡*1を用いて、薬物がシトクロムP450(CYP)活性*2やグリコーゲン蓄積に与える効果を、非破壊かつ無標識に観察することに成功しました。
この成果は、細胞応答を自然な状態で評価し、より正確な薬物効果の解釈に繋がります。
この技術は、新薬開発や再生医療における細胞製品の品質管理に有用であると期待されます。

物理学系専攻の藤田研究室では、

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