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腰痛との出会いは15年前でした

はじめまして、koshiyamiと申します。私は西日本のとある地方都市で、鍼灸師をしています。匿名ではないのですが(Twitterとも連携しますし)、こういう風に書き始めてみたいと思います。

今年、開業20年を迎えました。その間、結構ちょこちょこと体調を崩したのですが、一番長くつきあっているのは腰痛です。

私が腰痛を発症したのは、およそ15年前のことです。乗っていた飛行機が伊丹空港に着陸し、さあ降りようとしたところ、足が一歩も前にでなくなりました。

今思えば、そのままじっとして、CAさんに「動けません」と伝え、救急車などで運んでもらう方が良かったのですが、そのときは恥ずかしいのと痛いのとで頭が真っ白になり、「どうにか降りないと」との思いで足を引きずりながら(というより20センチぐらいの歩幅で)飛行機からちょこちょこと降り、ゲートを出ました。出たところで、その日はたまたま友人が車で迎えに来てくれていたので、様子を伝え、友人の家に向かいました。向かっている途中も、背もたれを倒して横になっていたのですが、シートに伝わる振動がキツく、気が遠くなる気がしました。

友人宅で横になっていても、どんどんと痛みやしびれが強くなり、そのため頭がもうろうとしてきました。トイレに立つのもやっと、食欲は当然ありません。どうにも収まる気配がないので、翌日、病院に行ったところ「(L5-S1間)腰部椎間板ヘルニア」と診断され、そのまま入院しました。痛みやしびれは、そのヘルニアに伴う坐骨神経痛によるものでした。

興奮した神経を落ち着けるべく、坐薬や点滴で対応していただきましたが、入院しても2日間は殆ど眠れない状況でした。トイレも初めは導尿で、2日目からは車いすを利用して通っていました。

MRIの画像を見ながら、お医者さんが「普通は、どこの椎間板が破損しているのか、そんなにはっきり写らないのですが、●●さんのはこんなにはっきり確認できるので、手術してもいいかもしれませんよ?」とお墨付きをくださいましたが、結局、手術をせずに(確か)2週間後に退院しました。

どうして手術しなかったかというと、手術して椎間板を新しく入れ替えたりしても、しびれがなくなるとは限らないということと、入院中に車いすや歩行器を利用しながら腹筋を鍛え始めた中で、「結局は自分の腹筋で自前のコルセットを作るしかない」と考えるようになったためです。

ここからが今回、私がこのブログを始めるようになった理由です。

今、コロナによるお家時間の過ごし方の一つに「筋トレ」などのトレーニングがありますが、見てるとほぼ「健康な人(症状があっても軽い人)」をベースにしたプログラムだなと思います。介護予防の為のプログラムでさえ、そう思うことがあります。

ですが、本当に筋トレやストレッチが必要な人は、私のように、からだのどこかに「弱いもの」を抱えていて、放っておくとそれが結構、やっかいな症状になってしまう、そういう方なのではないかなと思いました。

そこで、私が見聞きした「腰痛予防」や「腰痛改善」を目的とした筋トレやストレッチなどを私が実際に体験してみて、その感想についてここで書かせていただければなと考えています。

あくまでも、「腰部椎間板ヘルニアによる痺れや、腰痛とつきあっている著者のような人にとって効果が期待できるかどうか(あるいは悪化させたりしないかどうか)」が基準ですので、腰痛体操それ自体をどうこう言うものではありません。

またここでご紹介する筋トレやストレッチは、症状が出そうなとき(腰や足の違和感が強くなってきたとき)に、サポートするためのものとして重視しています。症状の改善を筋トレやストレッチでのみできる、という意味ではありません。

症状の改善(予防としても効果的ですが)ということであれば、私は自分の仕事だからという訳ではなく、鍼灸がベストだと思っています。

どうぞよろしくお願いします。

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