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初期ロットは避けたいという人がいるけれど(誰も書いてないカメラの買い方)

カメラの新モデルが発表、発売になると、「初期ロットは危ないので、少し落ちついてから買います」という人がいます。

初期ロットには不具合があるかもしれないから、その不具合が出きってから買いたいということのようです。
その人のポリシーなのでそれはそれで良いのです。
でも実は、初期ロットだから不具合が出やすいというよりは、初期ロットこそ当たりが多いという確率の方が多いのです。
これはあまり知られていませんね。
(この話は記事の後半で語ります)

まず、初期ロットに不具合が出やすいという話から。
これのほとんど場合は、ソフトウエアの煮詰めが足りないことによる動作不良です。
メーカーはさまざまな使用法を想定してテストをしますが、なかなかすべての使い方を網羅することは難しいようです。
その状態で発売され、一般ユーザー何万人が実際に使い出すと、予期せぬトラブルが発生したりするのです。

例えば「高速連写モードで連写をしてメモリーカードに書き込みをしている最中に4倍スローモードで動画録画ボタンを押すとフリーズする」(実際にあった話ではなく分かりやすい例えとしての想像です)など、ちょっと特殊な状況になったときに予期せぬ動きをしてしまったりすることがごく希にあったりします。

ユーザーからの指摘(問い合わせ?クレーム?)があると、メーカーはそれを検証して、ファームウエアを更新したりします。

発売直後に比較的頻繁にファームウエアがアップされるのはこういう理由が多いですね。

ですが、これは初期ロットで買ったからこうなるのではなく、しばらくすると販売されるカメラ自体のファームがアップされた状態で出荷されるので、結果的にこのトラブルは回避できるということになります。

初期ロットでもファームウエアを最新にすれば解決する話ですね。

これ以外に、もっと重要な機械的なトラブルがある場合はどうでしょう。
そもそもこれは設計段階の話ですから、もし初期ロットで機械的な不具合があればそれは設計ミスということになります。

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