見出し画像

【詩】雨粒

吸い込んだのは雨粒か
透き通る悲しみが
喉を潤す
 
あの時の嗚咽の名残りが
幾日も掛け
あなたを抜けて
 
いつしか深淵から降り注ぐ
 
もう痛みも渇きも衝動も
飲み干すほどの
雨粒に






この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?