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うつ病になって、初めて自分と向き合えた

私は現在、うつ病で休職しています。

今年の2月、仕事にいけなくなり、適応障害と診断されました。
そこから心療内科を転々として、最終的にはうつ病ということになりました。
でもこの15年くらい、ずっと鬱状態で、だれにも頼れず、ただ耐えるしかなかったのだと思います。


#いま私にできること


この約1年、どうにもならない、どこからくるのかもわからない苦しみに襲われ続けています。とても死にたくなりました。なんで生きなきゃいけないんだろうと何度も考えました。布団から出られない、吐き気がする、だるい、何もしたくない、お風呂に入れない、何もできない・・・。

うつ病の症状には個人差もあるので一概には言えませんが、普通に生活することや、悪い方向に考えないということができません。ただ「生きる」ってだけで、体力や気力が必要なんです。

思い返せば、もう何年も死にたくて苦しくて、生きることがしんどかった。

先生やカウンセラーさんと話していて、今までずっと、心療内科にかかっていなかっただけで、本質的にはうつ病だったのかもしれないということに気づきました。私は昔から暗くてマイナス思考で、あまり笑わなかったです。

うつ病のことは、まわりの人たちにはなかなか理解してもらえませんでした。
「みんなしんどいのは一緒だよ」
「みんな乗り越えてきたんだから、あなたにもできる」
何度もそんな言葉を言われました。

しんどくても乗り越えられるなら、精神疾患にはならないし、休職もしてないよ。そう思いました。
人のしんどさは、誰にも量れないと思います。

*****

休職してからは体調が悪くてほとんど横になっていたり、趣味もないのでとりあえずYouTubeを見たりしていました。

ずっと続けていることと言えば、
*心療内科に通うこと
*時々カウンセリングにいくこと(自費なので高い)
*薬を飲むこと
くらい。

でも薬を飲みつづけたおかげで、10月頃にはやっと、なんだか気分がよくなってきました。薬でどうにか吐き気や不眠も改善され、意欲的になり、何かしたいと思うようになりました。そんな感覚は生まれて初めてでした。

なんだかよくわかんないけど心が軽い!

調子に乗って、予定を詰め込みまくりました。意欲的に活動しだして一週間がたつと、風邪の前症状のようなだるさが数日続くようになり、だんだん、何もする気が起きなくなっていきました。
これって「うつ病あるある」らしいです。
回復期に入ると、気分や体調の波が繰り返し起こり、だんだんと良くなっていく、とカウンセラーさんが言っていました。

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休職して時間ができて、自分の過去を振り返る時間が多くなり、未来について考える時間も増えました。
家族のこと、仕事のこと、結婚のこと、自分の生き方について。
ここで立ち止まらなければ、見えなかったものがたくさんありました。うつ病にならなければ、ずっと苦しみ続けていたか、もうこの世にいないかもしれません。

私は、職場という枠の中で働くことに向いてない、です。
時間や仕事内容に一定の縛りがあり、毎日電話対応や接客、大量に届く書類に追われる日々。やりがいも興味もなかった。何のために仕事をしているのか、毎日なんのために生きているのか、わかりませんでした。ただしんどいだけ。深く考え込まず、割り切れたらよかったのだと思います。

でも私には無理でした。単純に、自分に合っていなかったのだと思います。

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私は今、在宅ワークをしようと、Webライターなどの講座を受講し勉強しています。ハンドマッサージを習ってみたり、塗り絵をしてみたり…などなど。メンタルヘルスマネジメント検定の勉強をしようかなとも。今まで興味がなかったことでも、気になったらとりあえずやってみようかなと思いました。今までなら、どうせやってもだめだからと諦めて最初からやらなかったと思います。

でもやってみると、案外できるやん、と思うこともあったし、そこから次の目標が生まれることもありました。自信もほんの少しずつですが、ついてきたような気がします。

私はうつ病や精神疾患の方々に、
*いずれ必ずよくなってくるということ
*今の苦しみは決して無駄ではないということ
*少し回復してきたら、迷う前に行動してみること
の3つを伝えたいです。

*そして、精神疾患に関する理解が少しでも広がればいいなと。

今苦しんでいる方々が、自分の新たな可能性に向けて歩き出せるように。私がうつ病を治して、在宅ワークで生活し、皆さんの足掛かりとなれるように。そのときまで、見守っていていただければと思います。


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