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メンタルクリニックの転院やセカンドオピニオンについて思うこと

分かる人には分かる。精神医療って、他の診療科と比べて少し特殊なところがあります。

といっても、他の重い病気にかかったことがないので個人的見解です。私は、今、うつ病(+気分変調性障害)で闘病中なので、うつの話をメインでします。

例えば、通院しているクリニックを変えたいとき。
私は県外で仕事をしていたので、発症してから一人暮らしなんてとんでもない。まともな生活ができないので、実家に戻り、そこで治療を受けていました。

でも県外でアパートを借りたままだし、実家にずっといるのは難しかったので、回復期に入ってからは一人暮らしをまた始めました。

ここで問題になってくるのは、毎月の県外への通院。

片道2時間、往復で8000円ほどかかる交通費、そして高速バスに揺られるだけで消耗する体力。お金の心配はありましたが、なんとか半年以上通っています。

なぜ、住んでいる地域で新しいクリニックを探さなかったのか。

それは、今までに5件ほどクリニックに行ってきて、合う先生、治してくれると信じられる先生に出逢えなかったから。

知らない土地で、新しくクリニックを探す労力。行ってみて例え合わなかったとしても徴収される初診料(3割負担なので約2000円)。馴染みのある地元ですら、人伝えに聞いたところはどこもだめだった。そして体調は毎日悪い。お金がかかる上に、合わなかったときの落胆という、メンタルの落ち込みも。

これだけのことが、大きな負担としてあるのです。

今まで経験してきた、クリニックを変えるという判断は、そこのクリニックよりもより良い治療が受けられると先生が判断して紹介状を書いてもらうという流れでした。

でも、

内科や外科のように、診察や検査をすればある程度わかるような、そんな単純なものではなく、ほとんどが話して薬を出すだけの治療。これまでの経緯を全て自分で話さなくてはいけないし、医師との信頼関係も大きい。毎回毎回、0の状態から説明するのも苦痛でしたし、0から信頼関係を築くことも、なかなかハードルが高いです。

そんな中、傷病手当で生活するのも精一杯で、友人に背中を押してもらったこともありやっと、こっちで探して1件良さそうなところがあったので、しばらく通ってみようと思っています。

もう1件候補がありましたが、電話をした時点で、セカンドオピニオンや紹介状のない初診は受け付けてないの一点張り。先生との相性や基本方針を聞くためだけに、紹介状をいちいち書いてもらわないといけないのかと、憤りを感じました。

医療制度は制度として、患者のためにあるのかもしれないけれど、本当に悩んでいる患者には不適合な制度がたくさんあるような気がします。

よくよく調べてみると、(ネットの情報ではありますが)セカンドオピニオンは自費だそうで…。病気であることに変わりはないし、見解を求めることに対してなぜ自費?💧それ相応の根拠があるのかもしれませんが、こちらはドクターショッピングをしている訳でもないのに。そのあたりの医療関係の定義は複雑で難しくて、調べても患者側にはいまいちよくわからないです。

そもそも主治医にセカンドオピニオンを考えているだとか紹介状だとか、こちらからは言い出しにくいものだと思います。紹介状って、主治医の判断で、よりよい治療が受けられるように書くものだと思っていたのだけれど。

もっと融通を…というとなんとも言えませんが、精神医療の特殊性を踏まえた体制ができてくれることを切に願います。


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