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私たちはみな、人が繋いできた道の続きを歩いている

Congressman John Lewis before his passing wrote, 'Democracy is not a state, it is an act.' And what he meant was that America's democracy is not guaranteed. It is only as strong as our willingness to fight for it. To guard it, and never take it for granted and protecting our democracy takes struggle. (Kamala Harris, 2020)

まず、民主主義を体現したアメリカ合衆国国民に敬意を表したいと思う。そして、次期副大統領候補カマラ・ハリスのスピーチが素晴らしかった。リアルタイムで観ていたが、英語のヒアリング能力が7-8割程度の私でも十分大意は掴めたし、そうでなくとも、若々しくパワフルで希望に満ちた演説は聴衆の胸を打つものであったと思う。ハリスの演説があって、かつてバラク・オバマの片腕として副大統領を務めたジョー・バイデンの勝利演説を聴く、一連の流れは美しささえ覚えた。彼は初のアフリカ系アメリカ人大統領を手助けする立場で共に働き、今度は国の手本となる合衆国大統領として、初の女性であり移民の子どもであり南アジア系アメリカ人である副大統領と共に働くのだ。マジョリティである白人男性のバイデンだからこそ、融和を促し、協働し、彼らが占有してきたものを多くの人びとへ開き、次世代へ繋げてゆくことを期待したい。


ハリスが引用したジョン・ルイスの言葉が突き刺さった。開票序盤に書いた日記で「当然の地平から語られなければならないことを悔しく思う」と私は述べたけれども、民主主義もまた「当然」ではないのだと気づかされた。権利とはどれも先人たちが勝ち取ってきたものであり、私たちはそれを守りよりよいものにしていくために(能動的に)努めなければならない。まだまだ学びが足りないと反省した。民主主義は状態ではなく行動であるのだということを胸に刻んでおきたいと思うし、恐れずに実践していきたい(先般の日記もこの日記もその一歩だと思う)。成熟した先進国においても、多くの国民の投票により社会のあり方の変化を望む、その姿勢を示すことは間違いなくできると可視化されたのもよかった。投票は必ず行きましょう、行使できる権利は行使していきましょう、何も変わらないなんてことは絶対になく、国と社会は私たちが作る場所である。


ハリスのスピーチは、ヒラリー・クリントン同様、時に私を励ます言葉の一つになるだろう。誠実に敗北し、闘うことと善く生きることの意義を説き、誰かの手による続きがあることを話したヒラリー。自身のたゆまぬ努力と他者への親愛と、多くの導きによって扉を開かれ、初めての道を歩くことの責任を持ち、決して自らが最後ではないことを話したハリス。覚えておこうと思う。私の道もまた、誰かが勝ち得て切り開いた権利の上にあるのだということ。私が歩いてきた道もまた、誰かが権利を以て何かを築くための轍となるのだということ。私たちはみな、人が繋いできた道の続きを歩いているのだということを。



▼ 民主党勝利演説(私が観ていたペリスコープ映像)


▼ ジョー・バイデンとカマラ・ハリスのスピーチ日本語訳全文


▼ ハリスのスピーチで好きだったところ


▼ メモ





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