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#マンガ

成田美名子展に教わる逆にマンガ原画は絵じゃないってこと

※勘違いをご指摘いただきまして……デビュー40周年ではなくて「エイリアン通り」連載開始40周年でした。謹んでお詫びいたします。見出しにすでに書いてありますね……。ごめんなさい……。  白泉社さんのLaLaでずっと連載されている成田美名子先生がエイリアン通り連載開始40周年!ということで原画展が開催されています。 ので見てきました。なんと写真撮り放題。現代のイベントはこうじゃないとですね。 成田先生の絵がめちゃくちゃ上手なのは直接見れば、いや見ずともわかるくらいなんですが

とある漫画雑誌が、一年かけて表紙に仕込んだ伏線がめちゃくちゃすごかった。(※百合姫)

これまでの百合姫表紙  ごきげんよう、みかみてれんです。いつもはライトノベルを書いたり、漫画原作を作ったり、百合妄想をしています。  さて、本日はですね。百合専門の月刊漫画雑誌『百合姫』の表紙について、おしゃべりさせていただこうと思います。  ふつう漫画雑誌の表紙というと、表紙を飾るのってだいたいは連載作品じゃないですか。あるいはグラビアの女の子だったり。  でもそこが百合姫はちょっと変わっていまして。最近の百合姫は毎年ひとりのイラストレーターさんが、1月号から12月号

世界は誘われない人でできている

今回ちょっと長文です(私にとって) ・・・・・・・・・・ この世界は誘われない人でできている。100人いれば、90人が誘われない人だ。残りの7人が誘う人で、3人が誘われる人。それに気づいたのはここ最近。 いつも人に誘われない側だ。グループ分けをするときにいつも最後まで残る子どもだった。「あの子が欲しい」と言われない子。そのまま大人になってしまった。 「何かやる時に、あいつがいた方が面白いよなって、声をかけられるような人であれ。」と、有名人が言っていた。誰にも声をかけら

母の死が、僕を漫画家にした。

「なぜ漫画家になったの?」漫画家になってから一番頂いた質問かもしれません。 僕の創作の原点はドラゴンボール。僕もこんな風にカッコよく絵が描きたい!と思ったことが絵を描くきっかけなので、「漫画が僕の絵の原点だから」で答えとしては合ってるのですが、 僕をよく知る人は、 でもそれだけで付属校受験を蹴って美大に進学したり 8年務めたアイスメーカーで『ガツン、とみかん』のデザインなどを担当していたのに、辞めて漫画家一本にしたり マチネの漫画版を1ヶ月半自宅に引きこもってオール

イタリア人医師が考える、日本に引きこもりが多い理由。

パントー・フランチェスコさんは、日本で精神科医を目指す研修医として働いている。 彼を日本に引き寄せたのは、大好きな「アニメ」、そして「引きこもり」だ。引きこもりは世界中で似た現象が報告され、「Hikikomori」として社会問題になりつつある。 日本に来て、「引きこもりはやはり日本特有」と気がついた。根っこにあるのは、人々の思考に染みついた「文化」。国や地域の文化が生む「大きな物語」になじめず、それに当てはまらない自分を気に病む人が多いという。 ならば、「自分の物語」を

やさしさに見える無関心について

多様性を保った社会の実現に向けて、ようやく世間的には一歩踏み出した感じがしますね。 他者の意見や行動を尊重して、優しくしましょう、受け入れよう、という方向に解釈されていることが多いですが、その実態は本当に優しさか、漫画にしました。 実は他人に対して、無関心なときほど受容的な態度は取りやすいと思います。自分に関係ないし、同じコミュニティにいないうえ、なんの発言責任もないのだから。 助言やアドバイスや進言は、時には鬱陶しいし放って置いてくれと思うこともありますが、逆に考えれ