7/5 学部ゼミ
ベンサムの最終的な思想
・人数ではなく全体の量がプラスかマイナスか
立法の役割
・立法は不幸にならないようにするのが仕事
・幸福にすることは目指さない
ベンサムは自殺を刑罰に値すると考えるか?
自殺しようとする人
・その人の今の状態は、苦痛の量>快楽の量
・だから自殺をすることはその人にとっては快楽の量を増やすことになる
自殺をする人の自殺した後の快楽>残された家族の苦痛
になるのでは?
社会全体の善を増進はしないだろうからダメだと考えるのでは?
刑罰に必要な11項目(p.208)から考える
・世間一般に対する戒めとしての師範性
例) 芸能人の自殺をメディアが報道したりするなどウェルテル効果
・犯罪人の動機を滅する矯正的傾向
から刑罰に値すると考えるのでは?
・周りへの波及効果は知らん!ってなるのでは?(個人主義で考える?)
自殺幇助について
・自殺しようとする人の今の状態は、苦痛の量>快楽の量
・だから自殺を幇助することはその人にとっては快楽の量を増やすことになる
ベンサムだったら…
刑罰と犯罪の均衡が必要と考えられるから、やってはいけない
・波及効果があるからダメ
もう一つの例
A「死にたい」
B「じゃあ死んだら?」
→本当にAが死んでしまった
Bは自殺幇助になるのか?
・手を加えていないのだから自殺幇助ではないのでは?
→暴言は「手を加えた」ことになるのか?
「手を加えた」=自殺するための環境を整えたり(ロープやナイフ)などすること?
安楽死について
・「死にたいと思うこと」は自由?
・なるべく死にたいと思う人に対してはそのようにしてあげたい?
・合意してるから、周りに波及する影響が少ないのでは?
スナフ映画について
一億円家族の手に渡る「快楽」>自分が死ぬ「苦痛」
カントならば…
カントなら自殺は絶対ダメ
・自分を道具として捉えている
・普遍化法則(いつでも、誰でも、どこでも自殺をする)にそぐわない
カントが死刑制度を考えたら…?
・人を殺したら死刑
・その死刑囚が普遍化法則を破った人だから、死んでもしょうがないよね
・それ以外の場合は、死刑にしてはいけない
*当時は「パンを盗んだだけで死刑!」になっていた
(罪に対して、決める人の気分によって刑罰が重かったり軽かったりした)
だから、ベンサムはなるべく厳格に刑罰を決めようとした
ベンサムが死刑制度を考えたら…?
ベンサムは死刑廃止派
・死刑をしても社会に与える影響が少ないと考えた
フィヒテ:死刑は教育ではないから、だめ。
だから、強制的に施設にぶち込んで教育する。
ただ、極悪人なら社会的波及を考えて死刑に賛成
2023/07/12補足
*第16章で、自殺・自殺幇助については刑罰に値しないと言っているそうです
ベンサムの論理構成でベンサムの主張していることを論駁することが可能になることがある
ベンサムの主張は両義性がある
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