ペラッペラ人生:オープンキャンパス
まだ高校生の頃の話です。
高校1年生でまぁまぁな学力で受験合格したらしい僕。(当時とある先生にめちゃくちゃよくしてもらっていた為、絶対やったらあかんであろう入試の順位を教えてもらった)
高校2年生の実力テストで、クラスで1位か2位でして、余裕をぶっこき、一切勉強することなく3年生になったら下から数えた方が余裕で早くなりました。
それでも勉強するのが嫌でたまらんのですわ。だから大学など行けるわけもなく。
この記事に書いてあるように、僕は進路を大学じゃなく、芸人になるための専門学校を受けようとおもいまして。
僕の通っていた高校にその学校の先生が進路説明会としてお話をしにきてくれまして。
そこで学校の詳細を知り、『少人数制で一人ひとりに長い時間とれるからほかの学校とは違うよ~』と言われたのでいいなぁと思い資料を頂き、オープンキャンパスの情報が載っていたので、いざ、徳島から大阪の堀江へ。
都会!
凄い都会!!
そして、オープンキャンパスの特別ゲストはFUJIWARAさんでした。
超合金や超合金F世代なので、きっとテンション上がっていたのだと思います。
オープンキャンパスでは専門学校の体験授業が受けられるのです。
僕が受けた体験授業はフリートークの授業でした。
今のオープンキャンパスはロケ体験や、ネタ作りなど芸人に特化した授業が多いのですが、僕らの時代は、芸人コース、ボーカルコース、MC&ラジオDJコース、俳優コース、ダンスコース全コースがひとまとめでタレントコースという大きな1つのクラスとして扱われていたのでそれらの体験をする子が一斉に集められまして。
夏休みだったこともあり、15~20人くらいいたんじゃないかな?
とにかくすごい多くて、全員タレント目指してるんや~、負けたくないなぁ~とギラついておりましたら
太ったやかましいおじさんが先生として入ってきて。教務の案内係の先生が『今日授業をしていただける○○先生です~』って紹介がありまして。
拍手しながら「講師は全員現役言うてたのに全然知らんデブ来た。大阪では有名なんかな…?」と思っていたら、人数が多いから早速デカい声で授業がスタート。
『ここ1週間で印象に残っている話を1分でしてください』というお題が出されまして。
誰か分からん太った人がおるって事が印象に残っていることではあるのですが、まぁそれはやめといて、考えて、実際その夏に体験した怖い話をしようと思って、用意して自分の番が来るのをまっておりました。
いきなりトークしろって言われてもみんなふつうの高校3年生ですから、出来るわけもないので、考える時間が何分かありまして。
そして、じゃあ順番に話していきましょうということでトップは確か無口そうなダンスコース希望の子でして。(のちに専門学校でその子の姿は見ていないので入学はしなかったっぽい)
すごい無口っぽい感じで顔も真っ赤になって、なかなか喋り出せない様子。
そりゃそうよね、ダンサーやしトークやるなんて思ってなかったかもしれんしね。今思ったら友達の付き添いとかで来たのに喋らされてしかも、トップバッターとかかもしれん。
そりゃ厳しいですよ。持ち時間の1分は余裕で過ぎて結果「家族でご飯を食べに行った」的な話を単語でつないでおわったってかんじでした。
その次の子が俳優コースのすごい明るい子でめっちゃぺちゃくちゃ喋って、持ち時間の1分は余裕で超えてワイワイして終了。
そのワイワイする様子にデブの先生も乗っかって「めっちゃおもろいやん!ほんで?ほんで!?」と俺はさんまさんのあとを継ぐ男だと言わんばかりの相槌をうち、その俳優コースの子がウケてんのに自分がウケさせてるみたいなリアクションをとってたのが印象的でした。
そして、他の子たちも「えぇ~、あの~、なんかぁ」と人前で喋ったことない人あるあるの間延びしたトークが続き、声デカいデブ先生がその場を回してるような気になってる時間が過ぎていよいよ僕の番に。
デブの先生が僕に言います。『じゃあ次は帽子横被り君!』当時の僕はキャップの斜め被りをよくしていたので、それの事だろう。なんてネーミングセンスのなさ。僕も尖っていたので『見たまんま言うてるだけじゃないですか』とツッコみ、前へ。
みんなが楽しい系だったり、彼氏とどうのみたいな話をしていて、そこにデブ先生が『羨ましいわ~!』とか『楽しかったみたいやな~!ありがとう!』みたいな中身のない感想を言う空気だったので僕はちょっと角度を変えようと怖い話を。
高校生花岡『先週の事なんですけど、友達の家に泊まりに行ってまして。そこで友達が僕の持っているダウンタウンのごっつええ感じのビデオが見たいっていいだしたんですね。時間は夜中の0時くらいだったと思います。友達の家と僕の家は1駅分離れておりまして、田んぼ道なので街灯もその駅にしかないような真っ暗な道でして。普通もう寝る時間でしょ!?今から家まで取りに帰れってその友達が言うんですよ!ひどないですか?けどまぁごっつええ感じのビデオは僕も何回観ても面白いので、快く了承して、じゃあ取りに行ってくるから待っといて~と僕は友達の家を出たんです。でね、自転車漕いでいたら、駅の前に差し掛かった時に、駅の前の街灯の下になんか、こう、雲のような、白いモヤがかったものが見えるんですね。なんだろう、気持ち悪いなーって思いながらそのモヤの横を通り過ぎたんです、でもやっぱり気になるじゃないですか?だから僕振り返ったんですね。そしたら』
デブ先生『はい、1分~終わり~~』
一瞬何が起こったか分かりませんでした。
今までほとんどの子が1分をオーバーしていたのに、僕の話は切られるのか?なんで?え、なにこれ?え?てか、こいつ誰?とプチパニックになってる僕を横目に先生は続けます。
デブ『プロは1分と決められた時間があるのなら、その中でいかに面白い話を出来るかが勝負です。』
なんやこいつ
デブ『あと、お題は今週です、先週の話ではないです。』
いや、マジでなんやこいつ。そこ言い方次第でなんとでもなるし、なんなら去年の話でも「昨日ね」って言うたらええダケの話やろそれ。
デブ『プロなら決められたお題の中で、いかに面白い話をするかが勝負です』
なんで同じこと2回言うねん。内容も薄い。この時間あったらオチまでいけてたし。まじでなんやねんこいつ。
そんな感じでムカついてオープンキャンパスを終えまして、教務の先生と面談の時に『あの先生は芸人さんかなにかですか?』と聞くと『俳優コースの先生やねん』と。
よかった~入学しても授業はないのか~よかった~。
学校の設備は抜群やし、その声デカいデブ先生以外は嫌なところなかったので、入学することにきめましたとさ。
実際入学して、芸人コース少ない中で、思いっきりやらせてもらって、目立とうと必死に頑張ったから学校生活の中ではなかなかいい思いをさせてもらいました。専門学校はクラスで1番になっていたらどんな学校でもいい思い出切るし、タレント系でない学科ならクラス1位の子は確実に就職出来る場所だと思うので入学した子、在校生、頑張ってください。
このnoteではお芝居の事や、漫才をやっていた時の事、今後のコロナとの付き合い方、たまにふざけまくった文章なんかも投稿しております。
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