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鮮やかな色、四季おりおりの景色。

 カラフルな刺繍糸のギフトをありがとうございました。
 何かが当たったのかしら!?と一瞬思い、Amazonの文字を見て何となく覚り、それが正解だとわかると同時にボロボロ泣き出していました。

 ギフトが届いたのは、思い出もない中学時代の卒業文集を処分するために手で細かく裁断している最中でした。思い出がない上、見返すことなどないであろう文集や卒業アルバム。残しておくのが「常識な気がする」ためだけに手元に置き続けているのはどうなのかと過去を葬る決心と入れ代わるように受け取った贈り物から、ここ数年歩んできた「現在」がどれほど大切なのかを教えてもらえた気分でいます。

 この前々日の7/15(月)は、先週記したHilcrhymeがメジャーデビュー15周年記念感謝祭としてYouTubeで生配信をしてくれていました。直後には、彼らの代表曲である「春夏秋冬」の新しいMVが解禁。ファンが投稿した各々の思い出の写真により構成されたMVは、各々の大切な存在と時間が繋ぎ合わされた正に壮大な「四季おりおりの景色」が広がる感動的なものだったんです。

 観終わってからも脳内リピートされる「春夏秋冬」の歌と映像。文集を破棄し始める直前にも動画を再生し、余韻に浸っていたなか届き目にした刺繍糸もまた、四季を表したかのような彩り。
 頭の片隅で気に留めてくださっていた優しさも受け取らせていただきました。ありがとうございます。

 春のお花見がつい先日のことのよう。あじさいが咲き誇っていた一日一日をもっとじっくり感じ取っていればよかった。昨年も。一昨年も。
 とっくの昔に過ぎた日々にばかりとらわれているうちに、目の前の時間や存在を蔑ろにしてしまう。「うまく生きていく」のに正解なんて誰も持っていないだろうけれど、過ちに気づくたびに小さな修正をしていくのが人間です。これを出来ないのがわたしです…。

 今取り組んでいること、これから取り組んでいきたいこと。どちらも息を吹きかけられたら飛んでいきそうなほど自信がありませんが、届けていただいたものは素直に受け取り大事な思い出として記憶に刻みます。糸も大事に使わせていだきます。

 そして新しい生活を始めたらわたしは、誰の目も気にせずノートに日記を書き残したい。1日の出来事をスローモーションで再生させ、何を思い感じたか。誰がどんな言葉を届けてくれたか。

 古賀史健さんの『さみしい夜にはペンを持て』を読んでから、3ヶ月は経つかな。

 目の前で自分の机の引き出しを母親に開けられた日から、「日記は破り捨てたくなるもの」と常に思ってきた。
 わたしだけの空間で、わたしだけの夜にペンを持ちたい。

 ささやかな理想です。
 1ヶ月後すら想像がまったくつかないし現実味がわかないけど、ささやかな理想。
 未来の読者に向け、四季おりおりの景色を書き残していきたいです。

 


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